Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本『Labyrinth』

2007-08-29 19:28:55 | Book
Kate Mosse著『Labyrinth』を読了。最初はいまひとつ世界に入り込めなかったけど、3分の1過ぎくらいからどんどん面白くなった。女性が主人公だからか何かわからないけど、歴史を題材にした少女漫画を読んでいるような気がした。設定の重要要素がよく似ている感じだからかな。父親のお気に入りの娘。姉妹の嫉妬。階級が違うけど、慕ってくれる年下の男の子。主人公は女の子だけど、ちょっと男の子ぽく、勇気があって、信念が強い。悪役の女の子はすごく強欲でわがままで意地悪。一番かっこいい男の子は、主人公のことが好きなどなど。
聖杯の謎解きということで、ダン・ブラウンの『ダヴィンチ・コード』と比較されたりするけど、全然読んだ感じが違う。『Labyrinth』はファンタジー系が少し入っていて、私は読むには『ダヴィンチ・コード』の方が好みだった。でも、題材になっているカタリ派のこととか今まで知らなかったので、とても興味深かった。また、舞台のラングドック地方は、ツール・ド・フランスのコースの一部だったりして、7月にTVで見ていたので、読んでいて舞台のイメージが広がって良かった。

ル・コルビジェ展(ロッテルダム)+ SONNEVELDハウス

2007-08-18 19:56:35 | Wblog:お出かけ
ロッテルダムのNAI(オランダ建築協会)で行われているル・コルビジェ展が9月2日までだということに気づき、来週、再来週末は予定が詰まっているので、今週末に是非ということで、ロッテルダムへ。まず、ロッテルダムへ行くと必ず覗く大きな本屋へ行ってショッピングを済ませ、昼過ぎにこれもまたよく行くチャイニーズレストランで飲茶系の昼食を食べて腹ごしらえをした後、NAIへ。「ル・コルビジェ展」は、彼の設計した建築物の模型がたくさん展示されており、またマルセイユの集団住宅アパートを説明したビデオや実際の部屋サンプルなどもあった。その他、ル・コルビジェの絵画や収集品なども展示されていて、あまり結構盛りだくさんだった。光の差込み方をうまく取り入れたロンシャン礼拝堂の模型もあり、いつか実際に行って見てみたいと思った。ル・コルビジェ展を目的に行ったのだが、そのNAIのチケットで、SONNEVELDハウスも見ることができたので、ついでに見て回った。オーディオツアーが無料で借りられ、事細かに内部を見ることができた。実際に使用されていたオランダの有名なGispenの家具類がそのまま展示されており、また各室で聞けるオーディオシステムなど当時の先端技術が使われ、至るところに創意工夫が施されている。さらに、オランダ人特有のシンプルさとプラクティカルさが全体を統一しており、素敵な家であった。

散策:Kasteel de Haar&Haarzuilens

2007-08-12 16:57:58 | Weblog
Haarzuilens(ハールザイレンス)の町とKasteel de Haar辺りを散策。ハールザイレンスは、赤と白の窓のよろい戸がついた家々で有名なこじんまりとした町だった。Kasteel de Haarは、14世紀の城ということだが、修復されたのが最近なのか、何か新らしめすぎていまひとつ趣がなく、あまり感動はなかった。ただ敷地はとても広く、オランダの城としては大きい。少し離れた場所にある塔(Hamtoren)なども見に行ったので、総計で9kmくらい歩いたかも…。

アムステルダムへ

2007-08-11 16:48:29 | Weblog
良い天気。車でアムステルダムへ。P+Rに駐車して、トラムでセントラルへ。そこからショッピングをしながら、ミュージアム広場の方へ戻るいつものコース。バイエンコルフで自分の体型にぴったり合う気に入ったジャケットがあったので購入。本屋ではいくつか読みたい本があったが、まだ自宅に読んでいない本があるし、荷物が重くなるのが嫌だったので、買わなかった。ミュージアム広場は観光客ばかり。I amsterdamの大きなオブジェと一緒に記念撮影をしている人たちを横目に、広場を横切って歩き、トラムにも乗らずにどんどん歩いて明治屋へ行く。そこで、日本食料品をたくさん購入する。そして、駐車場に戻り、帰宅。

本『The Brooklyn Follies』

2007-08-06 18:30:02 | Book
好みの作家の一人であるポール・オースターの『The Brooklyn Follies』を読了。和訳は現時点ではまだ出ていないようだ。この著者の本のトーンはいつも共通したものがあって、それが非常に私にはしっくりくる。この世に生きている個々それぞれの人生がどれほどかけがえがなく、また反対に取るに足りないものであるかを感じさせる。人は、自分の周りの人々に囲まれながら、「自分」の人生をただ生きるしかないのだ。その中で、自分が大切だと思うものを大切にし、幸せだと思う瞬間をのがさず抱きしめて生きていくことが肝要ではないかというメッセージがあるような気がした。