ロッテルダム国際映画祭(IFFR)の時期がまたやってきました。
だいたい毎年行っていて、日本映画を中心に見ます。今回は、日曜と月曜に行き、計5本見ました。
まず最初に見たのが、濱口竜介監督の「ハッピーアワー」でした。朝の9時15分上映開始で、終わるのが午後の3時27分という長い映画(317分)です。
30代後半の4人の女性が主人公です。この作品はロカルノ映画祭で女優賞を受賞したそうですが、登場人物を演じたのはみなアマチュアの人なのだそうです。
しかし、本職の女優さんでなにので、それぞれの顔にそれぞれの人生が表れていて、リアリティが半端なく出たのではと思います。
看護師でバツイチのAkari。
結婚していて十代の子どもがいる大人しそうなSakurako。
キュレーターをやっていて、編集者の夫と二人暮らしのFumi。
研究者の夫がいて、芯が強そうな感じのJun。
最初は、この仲の良い友達同士の4人が神戸の街並みが見える山の上へピクニックに行くシーンから始まります。みんな元気そうで幸せそうなんですが、個々の生活にカメラが向かうと、だんだんとそれぞれがそれぞれなりに悩みを抱えていることがわかります。
途中で有馬温泉へ行くシーンなどもあり、会話も方言で話すので、すごくご当地感がありました。
有馬温泉からJunが一人でバスで帰ってくるシーンでは、バスのスプリングがきしむ音やいろんな雑音が全部大きく入っていて、揺れる映像とともに、懐かしい日本のバスの感覚が自分のリアルに浮かび上がって来て、バス特有の少し嫌な臭いも実際にはするはずないのに、はっきりと嗅いだ気がしました。
とても長いワークショップのシーンがあるのですが、そのワークショップをまるまる見ているようでした。このワークショップの講師のUkaiという男性が、また話に絡んでくるのですが、とてもうさんくさい感じで、役にぴったりだと思いました。
徹底的な悪者はいなくて、みなそれぞれがそれぞれに一生懸命生きているのだと思うのですが、やはり相手の心のうちはわからないもので、取り返しのつかないような溝ができてしまっています。
中年の人が見ると、人間関係のこととか、いろいろ考えさせられることがある内容でした。
5時間以上の映画ですが、それほど長くは感じられず、とても面白かったです。
自分はこの四人の中で特に共感できる人はいなかったけれども、幸せについて改めて少し考えたりしました。
時間があるときに、一気に見ることをおすすめする映画です。よかったです。
体調は良好です。
だいたい毎年行っていて、日本映画を中心に見ます。今回は、日曜と月曜に行き、計5本見ました。
まず最初に見たのが、濱口竜介監督の「ハッピーアワー」でした。朝の9時15分上映開始で、終わるのが午後の3時27分という長い映画(317分)です。
30代後半の4人の女性が主人公です。この作品はロカルノ映画祭で女優賞を受賞したそうですが、登場人物を演じたのはみなアマチュアの人なのだそうです。
しかし、本職の女優さんでなにので、それぞれの顔にそれぞれの人生が表れていて、リアリティが半端なく出たのではと思います。
看護師でバツイチのAkari。
結婚していて十代の子どもがいる大人しそうなSakurako。
キュレーターをやっていて、編集者の夫と二人暮らしのFumi。
研究者の夫がいて、芯が強そうな感じのJun。
最初は、この仲の良い友達同士の4人が神戸の街並みが見える山の上へピクニックに行くシーンから始まります。みんな元気そうで幸せそうなんですが、個々の生活にカメラが向かうと、だんだんとそれぞれがそれぞれなりに悩みを抱えていることがわかります。
途中で有馬温泉へ行くシーンなどもあり、会話も方言で話すので、すごくご当地感がありました。
有馬温泉からJunが一人でバスで帰ってくるシーンでは、バスのスプリングがきしむ音やいろんな雑音が全部大きく入っていて、揺れる映像とともに、懐かしい日本のバスの感覚が自分のリアルに浮かび上がって来て、バス特有の少し嫌な臭いも実際にはするはずないのに、はっきりと嗅いだ気がしました。
とても長いワークショップのシーンがあるのですが、そのワークショップをまるまる見ているようでした。このワークショップの講師のUkaiという男性が、また話に絡んでくるのですが、とてもうさんくさい感じで、役にぴったりだと思いました。
徹底的な悪者はいなくて、みなそれぞれがそれぞれに一生懸命生きているのだと思うのですが、やはり相手の心のうちはわからないもので、取り返しのつかないような溝ができてしまっています。
中年の人が見ると、人間関係のこととか、いろいろ考えさせられることがある内容でした。
5時間以上の映画ですが、それほど長くは感じられず、とても面白かったです。
自分はこの四人の中で特に共感できる人はいなかったけれども、幸せについて改めて少し考えたりしました。
時間があるときに、一気に見ることをおすすめする映画です。よかったです。
体調は良好です。