Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

ランチ:Voorlinden Museumレストラン@Wassenar(オランダ)

2017-03-30 17:22:46 | Restaurant/Cafe
Voorlinden Museumに行ったとき、敷地内なあるレストランで昼食を食べました。
お昼どきより遅めでしたが、レストランは屋内、テラスとも満席、少し待ちました。メニューはサンドイッチ、スープなど、カフェメニューでした。
わたしは、サーモンとドラゴンクリームのサンドイッチを注文(写真)。御覧の通り、サンドイッチというよりは、パンの上にサラダがのっている感じのものでした。
夫は、メルトサンドイッチにしましたが、いわゆるホットサンドですが、いまひとつでした。
良い美術館のレストランなので、少し期待しましたが、ちょっと残念でした。ケーキ類のほうが、外から仕入れているからか、おいしそうでした。



Museum Voorlinden@Wassenaar(オランダ)

2017-03-26 20:06:08 | Wblog:お出かけMuseum
昨年オープンした現代・近代美術の美術館「Museum Voorlinden」に行ってきました。
デンハーグの近くのワッセナーという町にあります。ワッセナーは現在のオランダ国王が家族と住む家がある場所で、邸宅が多くある場所です。
Museum Voorlindenの敷地も広いです。まず門を抜けるとすぐに駐車場があります。そこからまた少し行ったところにも駐車場があります。
大きな池と緑豊かな庭が広がっており、レストランとして使用されている邸宅と、現代的デザインの美術館があります。
まずは美術館へ。館内は大きく三つの展示スペースに別れており、FULL MOONというコーナーでは約40の作品が展示されています。ウォーホルのCamouflage(1986)、Yves Klein「PR2, Martial Raysse」、Olafur Eliasson「Lake fades」、Ai Weiwei「Table with three legs」など面白い作品がいくつもありました。次はMartin Creed(マーティン・クリード)の展示コーナーです。1968年生まれのイギリスのアーティストです。明るいイメージの心がうきうきするような作品群でした。風船がぎゅうぎゅうに詰まった部屋を通り抜ける体験アートは人気で、列ができていました。
最後は、常設展示のコーナーで、Richard Serraの「Open Ended」という巨大な鉄のアート作品は、迷路のように鉄版の壁の間を通り抜けることができ、閉塞感と鉄の圧迫感と恒久たる時間の流れのようなものを感じることができます。Richard Serraの同様の作品はビルバオのグッゲンハイム美術館でも見たことがありますが、ビルバオのほうが長くて巨大ですが、VoorlindenのSerraの作品のほうが体感としては楽しいかなと思いました。あと、Leandro Erlichの「Swimming Pool」、Ron Mueckの「Couple under an Umbrella」は現代美術が好きな人には必見の作品です。現代美術のことなど関心がない人でも、作品の面白さは絶対わかるだろうと思います。どれも大きくて、面白い作品なので。
それから、Tuinzaalに展示されていた、山小屋ような木でできた小屋の作品はとても印象的でした。小屋の中には木のテーブルがあり、その上に丸電球一つと傘がついた電灯があり、それが唯一の照明で、小屋の中を照らしています。展示室自体は暗く、小屋の窓の部分はガラスがなく、中を覗くことができます。そして、小屋の中ではかなり激しい雨が途切れることなく降り続けています。小屋の中でだけです。雨がたてる音が響き、なんとなく清浄される感覚と、木の小屋という昔の営みからか、自然に身をまかせるようなリラックスした気持ちになり、ずっと見ていたい、そこにいたいという思いに駆られました。
日曜で良い天気だったからか、かなりの人出で、レストランは満席に近かったです。レストランといってもサンドイッチがメインのいわゆるカフェです。
遅いランチのあと、敷地内を散策しました。鳥のさえずりが聞こえ、とても気持ちよかったです。散策路から、自然保護区のウォーキングルートへ繋がっており、そちらのほうへ長いウォーキングを楽しむこともできるようです。
ゆっくりと楽しめるとても良い美術館です。


映画「Your Name(君の名は。)」@LHC(ユトレヒト)

2017-03-24 12:47:06 | Movie
一週間ほどユトレヒトで Holland Animation Film Festival(HAFF)が開催されていました。アニメ映画のフェスティバルです。毎年開かれています。世界中の様々なアニメーション映画が見られます。もちろん日本映画もあり、昨年話題になっていて見たかった「Your Name(君の名は。)」が上映されるので行ってきました。
場所はLHC(Louis Hartlooper Complex)。ここは駅からけっこう歩くんですけど、天気が良かったのでまあ気にならず行けました。
夜の19:45分の回で、満席でした。若い人が多かったです。
映画はとてもよかったです。長さも良かった。田舎と都会の対比が印象的で、場所(空間)と時間の流れ、ねじれ、連結が映像とともに新鮮によく描かれていました。
主役のTakiの声がすごくいいなあと思っていたら、神木隆之介でした。声優としてもうまいのですね。
字幕は英語でした。映画中に歌が流れるシーンが何回かあって、その歌の歌詞は、黄色の字幕でした。でも歌の字幕はなかなか早くて読むのがたいへんだったようです。でもわたしも歌のところは、歌詞はあまりしっかいとは考えずにふわーっと聞いているので、歌詞の字幕を全部理解しなくても、じゅうぶん映画は楽しめたと思います。
まあ10代、20代の若い人向けの映画だとは思いました。自分にとって特別な人を探している映画ですから、もう誰かと結婚して特別な人を探し続ける時間も少なくなってきている人向けではないですよね。
でも、災害などで愛する人を突然亡くした人にとって、その記憶を過去のものとしておぼろげな記憶へと葬り去り、未来に目を向け、また自分の記憶の奥底でくすぶっている何かが新たにわかりあえる誰かに会うことで、また新しい愛の物語へと繋げることが大事なのだというメッセージとしても受け取ることができるかなと思いました。
見てよかった映画でした。

ランチ:Dogma Hotdogs@ユトレヒト

2017-03-22 10:03:18 | Restaurant/Cafe
日曜日、昼食を食べようと「Dogma Hotdogs」へ。Nude広場から少し行ったところにあるホットドック専門店です。テイクアウトもできますが、店内も席がかなりたくさんあります。明るくて雰囲気の良いお店です。
ホットドックの種類は10種類、プラス子ども用の小さ目のホットドックがあります。
ファーストフードのお店と同様、まずカウンターで注文する方式です。
Markant Mirakelという期間限定のホットドックにしました。ポテトフライも付けました。
燻製ポークソーセージがとても美味しかったです。ザワークラフトとソースもよくマッチしていました。ポテトは一部皮つきで、好みの味でした。
ボリュームがあるので、かぶりつくのは難しいです。プラスチックのナイフとフォークで小さく切りながら食べました。
このお店には、ハンブルグのコーラがあるので、それを飲んでみるのもおすすめです。少し砂糖が控えめなコーラです。
ランチにはとても良いお店だと思いました。満足しました。


映画「After the Storm(海よりもまだ深く)」@'t Hoogt(ユトレヒト)

2017-03-19 17:36:04 | Movie
是枝裕和監督の映画「After the Storm(海よりもまだ深く)」がオランダで映画館上映されているので見に行ってきました。
売れない小説家の主人公、離婚して小学生の男の子がいます。その子に月一度会うのが唯一の楽しみ。でも会うには毎月5万円の養育費を払わなくてはいけないけれど、そのお金を工面するのが難しい状態です。小説家では稼げないので、探偵事務所で働いていますが、お金が入るとすぐギャンブルに使ってしまいます。
情けなく、まったくいけてない中年男性を、阿部寛が好演しています。
元妻、姉、母との関係を描いていますが、かなりリアリティがあって、ところどころ笑いも盛り込んであって、2時間くらいの映画でしたが、とても楽しめました。
子どもの頃に思い描いたような大人になれず、試行錯誤している人のほうが世の中には多いはずで、そういう人にスポットを当てた映画でした。
運命の愛的な恋愛ストーリーが小説や映画には多いけれど、実際にはそこそこの愛で結婚して、そこそこの生活に幸せを見出している人も多いはずで、そういう実際的な物語のほうが、見ている人を満足させるのかも知れないとも思いました。




エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)@Vredenburg(ユトレヒト)

2017-03-15 12:14:14 | Concert
エルヴィス・コステロのコンサートに行ってきました。
去年の5月に行われるはずだったコンサートが病気休演となり、この日の振り替えられました。
Vredenburgは複数のホールがある音楽施設ですが、コステロのコンサートは大ホール(指定席)で行われました。VredenburgのRondaというホールではUndergroundのライブでした。Undergroundもいいなあと思いながらも、大ホールへ。どちらのコンサートも満席でした。
コステロの音楽のしっかりとしたリスナーではないのですが、いくつか超有名な曲は知っていて、ちゃんとヒット曲を歌ってくれます。もちろん新しい曲もあります。曲間では、毎回短いですがMCをします。今回は、お父さんやお祖父さんの話をしていました。
ワンマンショーで、ステージ真ん中で立ってギターを弾きながら歌い、ステージ向かって左側でピアノを弾きながら歌います。右側では座って、アコースティックなギターで弾き語りをします。色んな趣向で歌ってくれるので飽きません。
黒の服に赤い帽子の姿で登場し、途中、色が違う帽子をかぶったりしていました。
マイクを使わないで歌うシーンもありました。
20:00少し前に始まり、終わったのは21:50でした。
以前にアムステルダムでコステロのコンサートに行ったことがあるのですが、構成はよく似ていました。アムステルダムのときのほうが、長くやってくれて、雰囲気も良かった気がします。


夕食:Dim Sum Bar@ユトレヒト

2017-03-14 13:22:15 | Restaurant/Cafe
日曜日の午後のコンサートのあと、「Dim Sum Bar」で夕食にしました。
ときどき行っているお店です。
注文は、用紙に自分で書き込む方法です。
シュウマイ、肉まん、腸粉、ワンタンスープ、炒飯、肉野菜焼きそばを注文。色々と美味しそうなものがあって、もっと注文したかったのですが、いつも多すぎるので、今回は自重しました。それでも、全部食べると、お腹がすごくいっぱいになりました。
肉野菜焼きそばのそばは硬いパリパリの麺でした。豚肉とエビの入ったシュウマイはとても美味しかったです。
腸粉はいつも注文しますが、ふわふわです。腸粉はオランダ語ではFlensje(フレンシェ)っていいます。
お店の人はあまり愛想がないですが、中国人のお客が多くて、人気のお店のようです。

クラシックコンサート:ネーデルラント室内管弦楽団@Vredenburg(ユトレヒト)

2017-03-12 08:31:57 | Concert
日曜日の午後、ユトレヒトのVredenburg大ホールへ。まずは14:15からの解説を聞きます。今回の解説者ははっきりゆっくりとしゃべってくれ、自分でピアノを弾いて説明してくれて、とてもわかりやすかったです。
15時からコンサートが始まりました。
プログラムは、
LULLY - Marche pour la cérémonie des Turcs, uit 'Le bourgeois gentilhomme'
RAVEL - Tzigane
MILHAUD - Le boeuf sur le toît
RAVEL - Le tombeau de Couperin
RAVEL - Pianoconcert in G ​
でした。
オーケストラはネーデルラント室内管弦楽団(Nederlands Kamerorkest)、指揮Jonathan Waleson、バイオリンGordan Nikolić、ピアノRonald Brautigamでした。
室内楽団なので、指揮者が指揮したのはMILHAUDのLe boeuf sur le toîtだけでした。ダリウス・ミヨーのこの曲「屋根の上の牛」は生き生きとした活気ある曲で途中、「Okay」「Hoi」など掛け声もかかって、クラシックというより、ビッグバンドの演奏するような曲ですが、とても楽しく聞けてよかったです。
ラベルのピアノ協奏曲もとても良かったです。第二楽章のゆるやかな曲調のところはとても心に沁みました。ピアニストのRonald Brautigamはオランダ人ですが素敵な演奏でした。客に背をむける形での演奏でしたが、ボリュームたっぷりの首筋までの艶やかな白髪が印象的でした。
また、ラベルの「クープランの墓」をはじめとして、オーボエの演奏がすばらしかったです。オーボエ奏者はToon Durvilleでした。ちなみにオーボエはオランダ語ではHobo(ホーボー)といいます。

本「解縛 ―母の苦しみ、女の痛み―」

2017-03-09 10:04:01 | Book
小島慶子著「解縛 ―母の苦しみ、女の痛み―」を読了。
著者は元TBSアナウンサー。TVではまったく知らなかったけれど、ラジオの「キラキラ」という番組を聞いていて、そのメインパーソナリティーが彼女でした。
かなりはっきりとした物言いで、自分の意見をいい、番組はとても面白かったです。彼女は当時もう30歳代後半で、TBSを退社するのとともにこのラジオ番組も終了となりました。
今は、オーストラリアに夫と子供二人で移住し、エッセイや小説を執筆したり、メディアの仕事を日本でしたりしています。
番組当時から、彼女は、女というものについてよく考えていて、女であるために不自由なことや、娘であることで不自由なことなど、ところどころで語っていました。
母の理想を押しつけられ、東京郊外から都心のお嬢さま学校に中学から通い、女性の花形職業アナウンサーになりながらも、自分を肯定できず、悩みつづけた彼女の半生と、どうやってその悩みから這い出てきたかが語られています。
女であることを武器として賢く生きていくことに長けている女性は、この本を読んでもあまり共感はないでしょうが、女であることに不自由さを感じ、自由に羽ばたきたいと思いながら、男性社会で辛い思いをしている人には好感がもてる本ではないかと思います。また、子である以上、親を愛して感謝するものだということはわかっていながらも、親の振る舞いや押しつけが子どもの頃に一種のトラウマとなっており、親のことを心から愛せないという、罪悪感をともなった痛みをもつ人にも、この本は、そういうことも普通にあるんだという癒しを与えてくれます。
親は親で、自分がそうありたかったようになるよう子どもを育てて、またその一方で、そうなった子どもに嫉妬を抱くということも、よくあることのようです。
まあ、エッセイなので、深く論理的に展開しているわけではないですが、著者の心の変遷がわかり、読んでよかったです。
かといって、この著者の他の本を読みたいかというと、もうこの本だけで十分のような気がします。


Botsholウォーキングルート@オランダ

2017-03-05 20:07:18 | Weblog:散策
Botsholは、アムステルダムとユトレヒトの間くらいにある湿地帯で、自然保護区になっています。
そこに2.5kmのウォーキングルートがあります。くるっと一周して戻ってくるルートで、道を間違えることはありません。
陽ざしは暖かかったですが、風が強い日でしたが、このルートの散策を楽しむ人々がちらほらといました。
わたしたちも、このルートの景色を楽しみながら歩きました。ところどころ、泥のぬかるみもありましたが、靴が汚れるほどではありませんでした。でも靴底のほうは泥がかなりつきますから、汚れてもよい靴(スニーカーなど)がおすすめです。
後半、風が強くて冷たくて、耳が痛くなるほどでした。
歩きはじめたころは青空が見えましたが、終わりのほうではすっかり曇り、車で帰宅中には雨が降り始めました。
久しぶりのウォーキング、気持ちよかったです。