「オランダのデザイン」とタイトルに付けながら、このBlogが建築様式から話が始っていて恐縮だが、20世紀のオランダを代表するデザイナーの一人であるGerrit Rietveld(ヘリット・リートフェルト)は、デザイナーであると同時に、建築家でもあった。彼は、1911年に自ら家具ファクトリーを始め、その傍ら、夜には建築を学ぶために学校に通っていた。そこで有名なリートフェルトの椅子を次々に設計した。1918年、オランダの芸術運動「De Stijl(デ・スタイル)」のメンバーとなり、重要な役割を演じる。そして、1919年に設計者、家具製作者として独立し、ユトレヒトに自身のアトリエ会社を構えた。
アムステルダム・スクールの中心となる建築家は、Michel de Klerk(ミシェル・デ・クレルク)、Jan van der Mey(ヤン・ファン・デル・マイ)、Piet Kramer(ピート・クラーメル)で、彼らは同じ建築事務所に所属していた。
その他では、Willem Marinus Dudok(ウィレム・マリヌス・デュドック)やJan Frederik Staal(ヤン・フレイデリック・スタール)などが代表的である。
その他では、Willem Marinus Dudok(ウィレム・マリヌス・デュドック)やJan Frederik Staal(ヤン・フレイデリック・スタール)などが代表的である。
アムステルダム・スクールだが、英語表記ではAmsterdam School、オランダ語表記でAmsterdamse School(アムステルダムセ・スコール)となる。日本語では、「アムステルダム派」という場合が多い。
Michel de Klerk(ミシェル・デ・クレルク)の建築によるMuseum Het Schip(ミュージアム・ヘット・シップ、オランダ語ではヘット・スキップ)は、 アムステルダム・スクールの博物館として公開されている。
Michel de Klerk(ミシェル・デ・クレルク)の建築によるMuseum Het Schip(ミュージアム・ヘット・シップ、オランダ語ではヘット・スキップ)は、 アムステルダム・スクールの博物館として公開されている。
オランダでは、少しノスタルジックな未来派っぽい建築様式、アムステルダム・スクールの建築物がよく目に付く。主に1920年代に流行したこの様式は、アールデコの雰囲気がふんだんに使われ、かなりチャーミングである。基本的にこのスタイルの建物の多くはアムステルダムにあるが、当時影響を受けた建築家たちがオランダ全国で特徴的な建物を設計しており、現在でも各地で見ることができる。たとえば、Hilversumでは、 建築家 Willem Marinus Dudok(ウィレム・マリヌス・デュドク)による市庁舎を始め、いろいろなアムステルダム・スクール建築が残っており、Dudokルートというウォーキングコースに沿ってそれらを散策しながら見物できるようになっている。