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Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

ソットサス展@デンボッシュ市立美術館(オランダ)

2018-02-16 13:55:08 | Wblog:お出かけMuseum
エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)の陶器の展覧会デンボッシュ市立美術館(Stedelijk Museum 's-Hertogenbosch)で行われていたので行ってきました。
ソットサスは、20世紀を代表するイタリアの建築家、インダストリアルデザイナーです。オリベッティのデザイン・コンサルタントとして長期にわたり活躍し、イコン的なタイプライター「ヴァレンタイン」のデザインをしました。また、メンフィス(Memphis)というデザイナー集団の中心人物でもありました。
かなりポップな色づかいの明るい楽し気なデザインです。
写真のように、今回の展覧会は陶器に限定したものでしたが、形と色のバラエティがふんだんで、また時代によりテーマの違いがよく表れていました。
一つのスペースだけの小さな展覧会でしたが、それなりに楽しめました。
残念ながら、この展覧会は2月18日までで、すでに終了しています。

エッシャー美術館@デンハーグ

2017-12-27 12:27:27 | Wblog:お出かけMuseum
ずっと一度は行ってみたかったデンハーグにあるエッシャー美術館(Escher in het Paleis)へ。
エッシャーはオランダ人です。誰もが見たことがある不思議な連続したパターンの絵を描いた人です。絵というか、大部分は木版画やリトグラフです。
若いころ、イタリアの風景を描いたものから、晩年のメタモルフォーゼというタイトルの魚が鳥になり、鳥が馬になりとどんどんと移り変わっていくものは圧巻です。
エッシャーは裕福な家庭に生まれましたが、学校の成績は良くありませんでした。特にアーネムで過ごした中高時代は彼にとって最悪の時代で、学校では授業に集中できずいつもぼーっと他のことを考えていたそうです。その学校の校舎の階段の造りがちょっと面白いものだったそうで、それをずっと見たり、考えたりしたことが、のちの階段を使った絵のヒントになったそうです。
美術館の建物自体は以前に女王の母エマが冬に住んでいた場所だそうで、その関連の展示もありました。
建物もシャンデリアなど凝っていて見るに値します。
観光客に人気のようでかなり混んでいました。

Open Monumentendag2017@アムステルダム

2017-09-10 10:05:23 | Wblog:お出かけMuseum
この週末は、Open Monumentendagという歴史遺産が一般公開される日だったので、日曜日にアムステルダムのいくつかのモニュメントを見に行ってきました。毎年行われており、年ごとにテーマが変わり、公開されるものも変化します。各地で開催されていますが、アムステルダムはいつもとても充実しており、おすすめです。
午前11頃から、Arti et Amicitiae、Huis Nienhuys、De Arendを見ました。それぞれガイドツアーに参加する形です。
Arti et Amicitiaeは、一階がカフェになっていて、通常でも利用できます。このカフェのインテリアと設計はベルラーへ(Berlage)のものです。また、ブライトナーの絵もありました。二階は今はアートスペースとして使用されています。
Huis Nienhuysは、ヘーレン運河沿いにある家で、タバコの貿易で富を成したNienhuys氏が豪勢なインテリアを施したものです。吹き抜けが贅沢に使われており(写真)、バスルームはモザイクで飾られていました。第二次世界大戦中のドイツ占領期にはドイツ銀行がこの家に入っており、地下には分厚いドアの付いた金庫があり、現在でも見ることができます。今は、戦争・ホロコースト・ジェノサイドの研究機関が入っており、時代がかった内装の部屋部屋に普通のデスクとコンピュータが置かれていて、すごくミスマッチな印象でした。
De Arendもヘーレン運河沿いにあり、アールデコ調の階段とランプがとても素敵でした。以前はオランダ貿易会社(Nederlandsche Handel-Maatschappij)が入っていましたが、今は弁護士事務所が入っているそうで、なんかモダンな軽いインテリアになっていました。
どのガイドツアーも20-30分くらいでした。
これらのモニュメントはアムステルダムの中心街であることもあり、人気が高く、待つ列が長くなってきていたので、他にも見るつもりだったのですがやめて、ゆっくりと遅い昼食を食べることにしました。
そうそう、Huis Nienhuysのツアーは英語でした。
いつもは見ることができない歴史あるヘーレン運河沿いの家の中を見ることができて面白かったです。

Vincenture(ゴッホのミュージアム)@Nuenen(オランダ)

2017-09-05 08:17:48 | Wblog:お出かけMuseum
Neunen(ニューネン)の町にあるゴッホのミュージアム「Vincenture」へ行ってきました。
2ユーロで音声ガイドが借りられたので、日本語版を借りました。展示はオランダ語だけなので、音声ガイドは便利です。展示の横にあるボタンのようなものに、この音声ガイドのスイッチを近づけ、ボタンを押すと日本語の音声が聞こえます。すべての展示に日本語ガイドがあり、かなり充実した内容でした。
最初にゴッホの人生の歩みを追う展示があります。オランダ国外、ヨーロッパを頻繁に引っ越して移動しています。
このニューネンの町に住んだのは彼が30歳くらいのときの2年ほどですが、屋外に絵を描きにいく姿が人々の記憶に残っており、当時この町で149の絵画を仕上げています。初期のゴッホにおける最も充実した時期だったといえます。
二階は、ニューネンの現在の風景を、ゴッホが描いた絵を比較して見ることができる展示があります。他に、ショートフィルムも上映されています。
実際にゴッホが描いた絵画はありませんが、ニューネンとゴッホの繋がりを知り、あとでニューネンのゴッホにゆかりの場所を見てまわるのなら、このミュージアムを訪れておくといいと思います。

Gemeentemuseum Den Haag@デンハーグ(オランダ)

2017-07-23 20:36:24 | Wblog:お出かけMuseum
デンハーグにあるGemeentemuseum Den Haag(デンハーグ公立美術館)へ、久しぶりに行ってきました。
今は夏のバケーションシーズンなので、人気のある美術館には午前中に行くことをお勧めします。午後になると人が多くて、じっくり見れないことがあるからです。
10時の開館をめざして、家を出ました。
お目当ては、「建築とインテリア The desire for Style」展です。オランダの美術運動Stijlの百周年を記念した一連の展覧会の一つです。かなり充実した展示で、たくさんの建築設計図、デザイン画、模型がありました。色使いに特徴があり、またガラスをたくさん使い、コンクリートを使ったものが多いです。
色使いの特徴は、モンドリアンの有名な絵画と共通点があります。Van Doesburg、Berlage、Huszar、Oud、Van Eersteren、Wils、Rietveldなどなどたくさんの作品がありました。
この展示のほかに、「文字のある陶器」展という中国の陶器と書の展示、「The End of an Age」という1880年から世紀末にかけてのアムステルダムなどの都市に注目した絵画展(イスラエルやブルトナーなど)の展示も面白かったです。
かなり大きな美術館で、他にもいろいろな展示がありましたが、午後から混んできたので、全部は見ずに帰りました。


「Rietvelds Meesterwerk: Leve De Stijl!」展@Centraal Museum(ユトレヒト)

2017-04-09 19:52:40 | Wblog:お出かけMuseum
ユトレヒトのCentraal Museum(セントラールミュージアム)に行ってきました。お目当ては「Rietvelds Meesterwerk: Leve De Stijl!」展です。今年はDe Stijlが誕生してから100年。オランダ各地の美術館などで展覧会が催されています。ユトレヒトは、Rietveld(リートフェルト)のお膝元なので、Rietveldを中心とした展覧会になっています。
Rietveldは家具職人の父の元に生まれ、12歳ころから家業を手伝っていました。若くから、家具のデザインを始め、その後建築デザインへと進みます。有名な建築物はRietveld Schröder Houseで、ユトレヒトにあります。このMuseumでチケットを買って、このRietveld Schröder Houseの見学もできます。今回の展覧会では、有名な椅子類の展示のほか、その他De Stijlのアーティストの作品、建築模型などがありました。またモンドリアンとの関係や、ロシアの芸術家との関係などにもスポットが当てられていました。
この展示を見たあと、他の常設展示なども見てまわりました。約二時間ほどかかりました。
この美術館の目玉の一つはディック・ブルーナですが、今回はブルーナ館やブルーナのアトリエなどの展示は以前に見たので一切見ませんでした。
開館後早めに行ったので、じっくりと見れてよかったです。

Museum Voorlinden@Wassenaar(オランダ)

2017-03-26 20:06:08 | Wblog:お出かけMuseum
昨年オープンした現代・近代美術の美術館「Museum Voorlinden」に行ってきました。
デンハーグの近くのワッセナーという町にあります。ワッセナーは現在のオランダ国王が家族と住む家がある場所で、邸宅が多くある場所です。
Museum Voorlindenの敷地も広いです。まず門を抜けるとすぐに駐車場があります。そこからまた少し行ったところにも駐車場があります。
大きな池と緑豊かな庭が広がっており、レストランとして使用されている邸宅と、現代的デザインの美術館があります。
まずは美術館へ。館内は大きく三つの展示スペースに別れており、FULL MOONというコーナーでは約40の作品が展示されています。ウォーホルのCamouflage(1986)、Yves Klein「PR2, Martial Raysse」、Olafur Eliasson「Lake fades」、Ai Weiwei「Table with three legs」など面白い作品がいくつもありました。次はMartin Creed(マーティン・クリード)の展示コーナーです。1968年生まれのイギリスのアーティストです。明るいイメージの心がうきうきするような作品群でした。風船がぎゅうぎゅうに詰まった部屋を通り抜ける体験アートは人気で、列ができていました。
最後は、常設展示のコーナーで、Richard Serraの「Open Ended」という巨大な鉄のアート作品は、迷路のように鉄版の壁の間を通り抜けることができ、閉塞感と鉄の圧迫感と恒久たる時間の流れのようなものを感じることができます。Richard Serraの同様の作品はビルバオのグッゲンハイム美術館でも見たことがありますが、ビルバオのほうが長くて巨大ですが、VoorlindenのSerraの作品のほうが体感としては楽しいかなと思いました。あと、Leandro Erlichの「Swimming Pool」、Ron Mueckの「Couple under an Umbrella」は現代美術が好きな人には必見の作品です。現代美術のことなど関心がない人でも、作品の面白さは絶対わかるだろうと思います。どれも大きくて、面白い作品なので。
それから、Tuinzaalに展示されていた、山小屋ような木でできた小屋の作品はとても印象的でした。小屋の中には木のテーブルがあり、その上に丸電球一つと傘がついた電灯があり、それが唯一の照明で、小屋の中を照らしています。展示室自体は暗く、小屋の窓の部分はガラスがなく、中を覗くことができます。そして、小屋の中ではかなり激しい雨が途切れることなく降り続けています。小屋の中でだけです。雨がたてる音が響き、なんとなく清浄される感覚と、木の小屋という昔の営みからか、自然に身をまかせるようなリラックスした気持ちになり、ずっと見ていたい、そこにいたいという思いに駆られました。
日曜で良い天気だったからか、かなりの人出で、レストランは満席に近かったです。レストランといってもサンドイッチがメインのいわゆるカフェです。
遅いランチのあと、敷地内を散策しました。鳥のさえずりが聞こえ、とても気持ちよかったです。散策路から、自然保護区のウォーキングルートへ繋がっており、そちらのほうへ長いウォーキングを楽しむこともできるようです。
ゆっくりと楽しめるとても良い美術館です。


De Stijl 100年展@Stedelijk Museum(アムステルダム)

2017-02-26 20:05:19 | Wblog:お出かけMuseum
De Stijlというのはオランダで1917年に始まった美術運動です。今年は百周年なので、オランダ各地の美術館で関連の展覧会が開催されます。
アムステルダムのStedelijk Museumは、6つの展覧室での展示で、あまり大規模ではありませんでしたが、見に行ってきました。
モンドリアンのCompositionNo. IVやテオ・ファン・ドゥースブルフのCounter-Composition Vなど初期の作品のほか、De Stijlの影響を受けた最近のアーティストの作品の展示もありました。
午後に行ったのですが、建物内に入るまでに列に並ばなくてはいけませんでした。20分くらいは待ったと思います。中も人は多いですが、広いので、混みこみというわけではなく、ちゃんと展示を見ることができました。

Gispen Specials展@ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(Rotterdam)

2017-02-10 11:21:10 | Wblog:お出かけMuseum
少し前ですが、ロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(Museum Boijmans Van Beuningen)でやっているGispen Specials展に行ってきました。
Gispenというのはオランダのデザイン家具の会社で、W.H.Gispenが1916年に設立しました。
最初はランプなどを製作して注目され、その後ステンレスパイプを使用した椅子を製作し、Gispen Chairとして有名です。最近は事務机など、オフィス家具で名を覇しています。
歴史にそって代表的な展示がありました。初期のランプ(照明器具)は素敵なものがありました。最近のものは特に印象的ではなかったです。この展覧会は2017年2月26日までです。
この展示を見たあと、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館内の主要作品を見てまわりました。

パノラマ・メスダグ@デンハーグ

2017-02-03 13:57:45 | Wblog:お出かけMuseum
デンハーグにあるパノラマ・メスダグ(Panoarama Mesdag)に行ってきました。
メスダグというのは19世紀のオランダの画家で、海や船の絵をたくさん残しています。そして彼がスケベニンゲン海岸と村の360度のパノラマビューの絵を展望場所から半径14メートルのところにくるっと円形に囲むように配置し、まさに実際の風景を見ているように見える巨大装置を作りました。それがパノラマ・メスダグです。
階段をのぼって、展望台を模したフロアへ上がると、実際に遠近感がある景色が四方に見えます。これが二次元の絵がとはなかなか思えず、3D感がばっちりです。もちろん目の錯覚を利用しているのですが、見事なものです。1881年にオープンしたそうです。
一度見て見たかったので、見れてよかったです。
またJeremy Kiddの写真の展覧会もやっていて、そちらも面白かったです。