スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’09 夏 フィレンツェ・ヴェネツィア73

2009年11月26日 | ’09 フィレンツェ・ヴェネツィア
カウントダウンタイマーは後30日あまりを告げています。
そろそろ最後の詰めをしなければなりません。
カンクン~メキシコシティー間の航空券の手配がまだ終わっていません。



アカデミア橋


19世紀の初頭カナル・グランデに新しい橋建設の強い要望がありました。
1838年 石か鉄の橋を造ることが提案されましたが、なかなか実現しませんでした。
橋を造るための委員会が設立され、1854年11月20日、オーストリア製の鋳鉄の橋を完成させました。
しかしこの橋は高さ不足で船の通過に適しておらず、完成後80年で使用中止となってしまいました。

再度委員会が設立され、橋のデザインを募集されました。
とりあえずその結果を待つ間は仮設の木製の橋を造ることになり、1933年2月19日に仮設の橋は完成しました。
この橋は戦時中も、石橋に造り替えられることなく存続されました。
1948年には木材が朽ちてきたため、下部に鉄の大きなアーチが付け加えられました。

その後も修復を行い、1984年になって再建が議論されました。
結局かつての木製の橋を再建する結論に至り、1986年には外見上は以前の木製の橋( 構造部は鉄製、橋台はコンクリート構造 )と同じものが完成しました。
アカデミア橋は、1933年当時の姿をそのまま現在まで残すこととなりました。





木造のほうが、強度は別として趣があっていいように感じるのですが...
運河を通る船のために中央部はかなり高さを稼いでいます。





アカデミア美術館は、現在修復中です。
ヴェネツィア派の絵画が並ぶのですが、この街にはいるといたるところで絵画に出会うことができます。
今回はたくさん見ましたので、パスすることにしました。
この街を徘徊するほうが楽しいような気がしました。





先ほどまでいた教会側を眺めるとこんな感じです。
S字になっている、カナルグランデの一番端の部分がこのあたりになります。
ここからまたもとの方に運河はカーブを描いていきます。





中央部にむかってかなりの段数の階段を登っていきます。
こうして歩いてみると木製なのは、欄干部分だけのようです。





橋の一番高い部分から駅の方角を眺めています。
左手に見えるヴァポレットがらくらく通り抜けていきます。





対岸に渡りきるとこのような小さな石橋がありました。
ゴンドラでも少し窮屈そうです。


渡りきったこのあたりを少し散策してみようかと思います。




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