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世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’15 冬 インド 78

2015年07月27日 | ’15 インド

 

 

 

 

インド最初のイスラム王朝によって、建てられたモスク。

 

 

奴隷出身の アイバク により建国されたため、” 奴隷王朝 ” と呼ばれています。

インドでの建国の記念に、このモスクは建てられています。

 

 

 

 

 

 

基壇部分の直径が14.3m。

頂部が2.7m。

 

上へ行くほど細くなっていく構造です。

 

高さ72.5mの尖塔は、デリー空港へアプローチする機内からでも、確認できるそうです。

 

 

 

 

 

 

塔の下部には、コーランが彫り込まれています。

 

塔は5層で、構成されています。

 

下部の3段は、赤い砂岩によって造られています。

上の2層は、大理石と砂岩の組み合わせによって造られています。

 

内部には階段があり、以前は上まで上がれていたそうです。

 

 

 

 

 

 

塔やモスクだけではなく、ここは一段の建築群として、世界遺産登録されています。

 

廻りには、時代の違う建築物がたくさん残されています。

まったく違った意匠の、違った材料を使った建造物です。

 

 

 

 

 

 

1192年に、ヒンドゥー教政権に代わって建国した記念に、

このモスクと大きな塔の建設は始まっています。

 

建国時の王が存命時には、一番下の層の部分しか完成していませんでした。

後継者の手によって、塔は完成しています。

 

 

 

 

 

 

一段下がった建物の、内部に入ってきました。

 

赤い砂岩ではない石によって、建設されています。

全体的には、ヒンドゥー教の寺院のような形状に見えます。

 

 

 

 

 

 

天井には、こんなに美しい造形が見られます。

補修された後なのか、色々な色の石が見られます。

 

いつの時代も時の権力者は、過去の権力者の権威を破壊するところから始めます。

 

ですが、この天井部分は破壊されずに残ったのでしょうか。



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