20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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青い実

2009年11月16日 | Weblog
 道を歩いていたら、カメラを持った人たちが数人、木に向かってなにかを撮しています。
 群集心理で思わず、その木を見上げました。
 すると、なんと青い実が!
「うわぁ、青い実!これはなんていう木ですか?」
 とっさに私は、その人たちに尋ねていました。
「私たちも知らないんです。写真教室でこうして歩いているんです」
 通りがかりの私が声をかけたものだから、困惑した表情で皆さんがお返事を。
「よく通っているのに、この木にこんな青い実がなっているなんて知りませんでした」
 私もバッグからカメラを出すとパチリ!
 そんな私の様子をご覧になっていた先生が、「どうして写真を?」
と、尋ねられたので
「blogです」
 そう答えると、納得したようにうなずかれました。
 きっと、いまどきはblogにUPするための、にわかカメラマンが多いのでしょう。
 青い木の実にデジカメを向けている私に、写真教室の先生が、
「フラッシュをたいたほうがきれいな色がでますよ」
と、ご親切に教えてくださいました。
 どこをどういじったら、フラッシュをたけるのかわかりません。
 そこまで見ず知らずの私が、その先生に頼るわけにはいきません。
「できます?」
「ええ、どうにか」
 なので、そういってこそこそと逃げ帰ってきました。
 逃げていく私のうしろから、先生の声がしました。
「あ、あそこにも木の実があります」
 どうやら、カルチュアースクールの写真教室の皆さんは、「木の実を撮そう」というテーマで散策していらしたようです。

 赤い実ではなくて、青い実。
 こんな秋もあるのですね。
コメント (4)
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