国の重要民族文化財であり、日本三大曳山祭りである、ふるさとの秩父夜祭りも終わりました。
夜祭りが終わると、秩父にはいよいよ武甲おろしの吹く本格的な冬がやってきます。
12月というとなぜか、私はミサ曲が聴きたくなります。
年の暮れ、12月の日暮れ。
日が沈む西の空を見ながら、私は毎年毎年、ミサ曲を聴いています。
群青色に暮れなずむ、遙か遠くの秩父連山の山並みを眺めながら。
レイクエムニ短調 ラクリモサ
アヴェ・ヴェルム・コルプス
などなど。
少しだけ日の落ちた、薄暗くなった部屋で。
そばに上質なエッセイ集でもあれば、なおステキです。
年の瀬を迎え、静かに一年をふりかえるこの時間。
私は毎年宝物のように、夕暮れのこの時間をしばし、いつくしみ、楽しんでいます。
(写真は、親しい画家Sさんの個展で買い求めたガラス絵です)