ご恵贈いただいたままのご本、ご紹介がすっかり遅くなってしまいました。
まだ、ご紹介できていないご本は、申し訳ございませんが来年までお待ちになってください。
『アギーの祈り』(濱野京子・偕成社)
さまざまな人種が交差しあう国。そこはいつも戦争が絶えませんでした。
ゆびの先から光を放つ、伝説の舞姫「ナキ・ルナ」の行方と、難民の島の学堂の教師アギーの関係は・・・。
また、孤児で学堂に暮らすラキという少女は・・・。
さまざまな人間模様が交錯しながら、物語は核心へと迫っていきます。
確かな筆致のうつくしい描写は、いつものことながら、読み応えがあります。装幀もうつくしい。
『うさぎの庭』(広瀬寿子・あかね書房)
自分の気持ちをうまく表せない少年と、古い洋館に住むおばあさんとの交流の物語。
おばあさんと少年との関係。少年と友人との関係。おばあさんと実子ではないが、子ども時代に育てたおじさんとの関係。
それぞれの関係がとてもやさしく、読みながら胸があたたかくなってきます。
広瀬さんという作家は、やはり読ませる力を持っているひとです。
『アヤとひみつのプレゼント』(赤羽じゅんこ・国土社)
「てつだいマウスハッピーズ」シリーズ第三弾です。
友だちのお誕生会に持っていく予定だった手作りの写真立てを弟に壊されてしまったアヤは、噂の「てつだいマウスハッピーズ」にお手伝いをお願いすることにします。
さて、そこで作った手作りのものとは・・・。
このプレゼントの独自性が、赤羽さんの世界です。
『しゅっぱつ! たっくんでんしゃ』(赤羽じゅんこ・鈴木出版こどものくに4月号)
幼稚園児のたっくんは、おじいちゃんが電車の運転手だったころかぶっていた帽子を見つけます。
それをかぶって、なわとびのなわで電車をつくった、たっくんのまわりにはお友だちが・・・。さあ、冒険のはじまりです。
たっくん電車が、読者を楽しい世界へといざなってくれます。
『空色バレリーナ』(牧野節子・角川学芸出版)
お母さんを早くに亡くしたはるかは、タクシーの運転手をしているお父さんとふたり暮らし。
ある日、出会った老婦人の薦めで、はるなはバレエを習うことになりました。
天賦の才を持っている、貧しくみすぼらしい少女。
ところがそこには嫉妬がうずまいています。トウシューズに画鋲を入れられたり・・・。
バレエを躍っているときの躍動感や、うきうきした感情がとても丁寧に描かれています。
『ねむくまのうた』(戸田和代・岩崎書店)
ひとりぐらしのはるさんのところへやってきた、森のこぐまや、動物たち。
はるさんのやさしさが、絵本の画面いっぱいに描かれています。
しかし、はるさんというおばあさんと森の動物たちの交流で終わらせないところが、戸田さん。
冬がやってきて、みんな去っていき、ひとりぼっちになったはるさんは、ふいにさびしさがこみ上げてきます。そのとき、はるさんの胸に流れていったのは・・・。
ラストの余韻はさすがです。
皆さま、上の6冊。どうぞお読みになってください。
まだ、ご紹介できていないご本は、申し訳ございませんが来年までお待ちになってください。
『アギーの祈り』(濱野京子・偕成社)
さまざまな人種が交差しあう国。そこはいつも戦争が絶えませんでした。
ゆびの先から光を放つ、伝説の舞姫「ナキ・ルナ」の行方と、難民の島の学堂の教師アギーの関係は・・・。
また、孤児で学堂に暮らすラキという少女は・・・。
さまざまな人間模様が交錯しながら、物語は核心へと迫っていきます。
確かな筆致のうつくしい描写は、いつものことながら、読み応えがあります。装幀もうつくしい。
『うさぎの庭』(広瀬寿子・あかね書房)
自分の気持ちをうまく表せない少年と、古い洋館に住むおばあさんとの交流の物語。
おばあさんと少年との関係。少年と友人との関係。おばあさんと実子ではないが、子ども時代に育てたおじさんとの関係。
それぞれの関係がとてもやさしく、読みながら胸があたたかくなってきます。
広瀬さんという作家は、やはり読ませる力を持っているひとです。
『アヤとひみつのプレゼント』(赤羽じゅんこ・国土社)
「てつだいマウスハッピーズ」シリーズ第三弾です。
友だちのお誕生会に持っていく予定だった手作りの写真立てを弟に壊されてしまったアヤは、噂の「てつだいマウスハッピーズ」にお手伝いをお願いすることにします。
さて、そこで作った手作りのものとは・・・。
このプレゼントの独自性が、赤羽さんの世界です。
『しゅっぱつ! たっくんでんしゃ』(赤羽じゅんこ・鈴木出版こどものくに4月号)
幼稚園児のたっくんは、おじいちゃんが電車の運転手だったころかぶっていた帽子を見つけます。
それをかぶって、なわとびのなわで電車をつくった、たっくんのまわりにはお友だちが・・・。さあ、冒険のはじまりです。
たっくん電車が、読者を楽しい世界へといざなってくれます。
『空色バレリーナ』(牧野節子・角川学芸出版)
お母さんを早くに亡くしたはるかは、タクシーの運転手をしているお父さんとふたり暮らし。
ある日、出会った老婦人の薦めで、はるなはバレエを習うことになりました。
天賦の才を持っている、貧しくみすぼらしい少女。
ところがそこには嫉妬がうずまいています。トウシューズに画鋲を入れられたり・・・。
バレエを躍っているときの躍動感や、うきうきした感情がとても丁寧に描かれています。
『ねむくまのうた』(戸田和代・岩崎書店)
ひとりぐらしのはるさんのところへやってきた、森のこぐまや、動物たち。
はるさんのやさしさが、絵本の画面いっぱいに描かれています。
しかし、はるさんというおばあさんと森の動物たちの交流で終わらせないところが、戸田さん。
冬がやってきて、みんな去っていき、ひとりぼっちになったはるさんは、ふいにさびしさがこみ上げてきます。そのとき、はるさんの胸に流れていったのは・・・。
ラストの余韻はさすがです。
皆さま、上の6冊。どうぞお読みになってください。