翡翠(カワセミ)のいる水辺を通りかかったら、たくさんのギャラリーが・・・。
「お、いるな」
そう思って、私も近づいていきました。
います、います。
玉座に座って、悠然とこっちを見ています。
「なんてたって、アイドル。なんてたってアイドル・・・・」
そんな歌が、脳裏をよぎります。
きまぐれなアイドルは、カメラを構えて飛び立つのを待っているギャラリーたちを尻目に、早業とも思えるすばしっこさで、瞬間移動。
あれではシャッターを押せるはずがありません。
ですから静止している画像を。(ドングリみたいなんて言わないで。これでもアイドルなんですから)
もうしばらくの間、あの水辺にはギャラリーが集結し、スタンドにつけたカメラのファインダーをのぞきながら、そのアイドルが飛び立つ瞬間を、固唾を飲みながら待つことになるのでしょう。