20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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色図鑑

2011年11月27日 | Weblog
           

 ある本を読んでいたら、そこにこんなことが書かれてありました。

「宵の愉しみを極め、黄昏時のセンチメンタルを理解する」

 どうやら夜の情趣は深いようです。
 また、そこには朝色・昼色・夕色図鑑なるものも記されていました。

 それにしても夕暮れ色ひとつとっても、日本語のなんて豊穣なこと!
 茜色。思ひ色。紅色。唐紅。鬱金色。琥珀色。朽葉色。雀色時。紺瑠璃。藤鼠・・・・。
 色合いをひとつひとつ説明しないと、おわかりいただけないと思いますが、字面から想像するのも
楽しいかもしれません。

 こうしたものは、日本語が繊細であるからこそ生まれてきたことばです。
 木枯らしのふく日は、こんなことばを思いうかべながら、初冬の夕べを愉しみたいものです。
コメント
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