この木立一帯は、どうやら鷺たちの王国のようです。
ひときわ大きな鷺が(写真)、木立のてっぺんを陣取り、いつも鋭い目であたりを見回しています。
白鷺は優雅な佇まいをしていますが、この青鷺はどこか野性的です。
木立の下のほうには、同じく青鷺たちが何羽も毛繕いをしています。
とっても日当たりのいい、食事にも困らなそうな水辺です。
この王国では、いったいどんな鷺たちの暮らしが営まれているのでしょうか。
他の鳥たちとの、壮絶な陣地をめぐる闘いもあったはずです。
だって、こんな住み心地のよさそうな水辺は、ほかになかなか見あたりいませんから。
あれこれ想像を巡らしながらしばし王国をながめていたら、王さまの鷺がときどき胡散臭そうな目でこっちを見ています。
つっつかれないうちにと、退散しました。