高層階から見える景色で、一番うつくしいのはやはり夜景です。
でもカメラの、夜景モードがうまく使えなくて、肝心の夜景が写せません。
夕景の写真ばかりになっているのは、そういった理由からです。
「燃える秋」という表現がありますが、秋の夕暮れは情熱的です。
それに比べ初冬の夕暮れには、静謐さが漂っています。
花浅葱色のやさしい夕景を撮そうと思ったら、ピアノのはしに写っている飲茶用の陶器の茶器セットとキャンドルが目に入り、どうも目障り。じゃまっけです。
ホコリまみれになっているその飲茶セットは、その昔、香港の九龍島で日本円にして500円くらいで買ったものです。
ギョーザやシュウマイを作った夜は、子どもたちがせっせと、この飲茶セットに烏龍茶の茶葉を入れ、飲茶を楽しんだものです。
その後、台湾で本式の台湾茶セットを買ってきたので、この陶器の飲茶セットは、ホコリまみれになってピアノの上に飾られ(?)忘れ去られていました。
捨てるか,片づければいいのに・・・。
夕景を撮していたのに、ふと、そんなところに気持ちが逸れてしまった夕暮れです。