20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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曜変天目茶碗

2012年04月16日 | Weblog
           
 
 昨日の日曜日の朝。
 毎週観ているNHKの「日曜美術館」で、大阪にある藤田美術館所蔵の国宝をやっていました。

 なかでもまだ覚めきれぬ頭に、まるで雷でも打ちつけれたような衝撃を受けたのが、「曜変天目茶碗」。
 いつ見ても、息をのむようなうつくしさです。

 黒い釉に、曜変と呼ばれる瑠璃色の宝石をちりばめたようなうつくしさには、ほんとうに目が覚めました。
 天目茶碗というのは中国で作られたお茶碗です。
 また曜変とというのは、内側の黒い釉薬の上に大小の星と呼ばれる結晶体が群れをなして浮かび、その周囲に暈天のように、瑠璃色あるいは虹色の光彩が取り巻いているものを言うそうです。
 この茶碗の内側に光を当てるとその角度によって変化自在に、七色の虹の輝きとなって跳ね返ってくるそうです。
 これは焼いているときに、偶然生まれる奇跡のようなものだそうです。
 日本には国宝級のこのお茶碗が、3つしかないそうです。
 
 以前、世田谷の岡本にある静嘉堂文庫の近くに住んでいたことがあります。
 そのころなんどか、その日本に3つしかないうちのひとつの「曜変天目茶碗」を静嘉堂文庫で見ています。
 静嘉堂文庫というのは三菱の創立者の岩崎弥太郎の弟、岩崎弥之助が作った美術館です。
 鬱蒼としたお庭を歩いていくと目の前に現れる建物。展示品などとても魅力的な美術館です。
 庭園内にある廟(納骨堂)は、ジョサイア・コンドルの設計によるものだそうです。明治43年に建てられたものですが、和の世界の静嘉堂文庫にあって、イギリス的な匂いがしておもしろいです。
 
 それにしても、そんなうつくしい「曜変天目茶碗」を久しぶりにみることの出来た昨日の朝はとても爽快でした。
(写真はNHKのサイトからお借りしました)
コメント
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