20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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人を繋ぐ

2012年04月07日 | Weblog
           
           
 
 あっという間に桜が満開となりました。
 満開の桜にはどこか、人びとの心を高揚させ、魅了させる力があります。
 夜桜が、闇夜をほの白く浮きあがらせている様子を、「花明かり」といいます。
 けれど昼間の桜も、どこかオーラがあります。
 
 いまか、いまかと、じりじりと待たせ、咲いたと思ったら,パッと散ってしまう。
 その儚さも、人びとを惹きつける魅力のひとつなのかもしれません。

 お隣の公園の、満開になった桜にカメラを向けていたら、どこかのおじさんとおばさんが、声をかけてくれました。
「この公園は提灯を下げていないから、絵になるでしょ?いい写真が撮れた?」と。
 見ず知らずのひとにも声をかけてくれる人情が、下町風情です。
「はい、ありがとうございます」
 にこっと笑って返事をしたら、おふたりも満面の笑みを。
 どうやら、桜を間にすると、人間同士も気持ちがやさしくふくらんでいくようです。

 冷たい空気の土曜の朝。口ずさみたいのは森山直太朗くんの「さくら」

 ぼくらはきっと待ってる 君とまた会える日々を
 桜並木のみちの上で 手を振り叫ぶよ
 どんなに苦しい時も 君は笑っているから
 くじけそうになりかけても 頑張れる気がしたよ

(写真は、昨日の満開の桜)
コメント (4)
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