WAVE出版が、創立25周年を機に児童書出版を始めたそうです。
最初に刊行されたのは↓の2冊です。
編集を担当していらっしゃるのは、岩崎書店で編集長をしていらした津久井さんです。
今後も次々と児童書刊行の運びとなるようです。
皆さま、ぜひお読みになってください。
『サンタさんたら、もう!』(ひこ田中作・小林万希子絵・WAVE出版)
クリスマスにはサンタさんがやってくる!
イヴは,子どもたちが胸をどきどきさせながら、ベッドにもぐりこみます。
ところが、やってきた、このサンタさん。
どこか、いままでのサンタさんとは違います。
愛すべき、お父さんのようでもあります。
子どもたちが信じてやまない、サンタさんをひとひねりして描いている絵本です。
もしかしたら、こんなサンタさんもいるかもしれません。
日本画のような線の絵も、すばらしいです。
『ともだちはわに』(村上しいこ作・田中六八絵WAVE出版)
『となりのせきのますだくん』(武田美穂作・絵・ポプラ社)では、となりに座っている「たけだくん」はあまりにも乱暴でいじわる。そのますだくんは、みほちゃんからみたら「恐竜」に見えてしまいます。そのみほちゃんとますだくんの関係が秀逸の絵本でした。
ところがここに出てくるのは深層心理から生まれた動物ではなく、正真正銘のわに。そのわにがお友だちという、しいこさんのぶっ飛んだ発想に、またまた驚かされます。
自分に自由にならない「しっぽ」に悩む「わに」の気持ちにくすっと笑ってしまいながら、おもしろい展開を用意しています。
幼年向けのお話の、このひねり。しいこさんは体の一部になっているような気さえしてきます。
皆さま、どうぞこの2冊、お読みになってください。