先日、京都大学での講演会で、村上春樹氏が「朝、仕事をするときはLPでクラシックを聴いています」と言ったとか、言わなかったとか・・・。
LPというところが、作品のディテールにクラシックやジャズを登場させる春樹らしいこだわりだと思いました。
私はもっぱらパソコンにインストールしている何枚かのCDです。
それを、うんと弱い音にして。
あくまでもBGMとして。
でも不思議なことに、このBGMがないと原稿にのれません。
あるとないとでは大違い。
スタンダードなクラシックが多いです。歌曲も入っていますが、たまに曲想がガクンとかわり、「コブクロ」などが流れてきたりすると、あわててクラシックに戻します。
なにしろ、このiTunes、ごったな音楽がインストールされていますから。(お出かけするときは、同期してあるiPodで、それらを聴いています)
やはり歌詞を聴いてしまうと、原稿には向かえません。
お昼ご飯をすませ、再び机に向かい、パソコンをたたき起こすと、またiTunesをつけます。
そのとたん気分が高揚し、「嗚呼、麗しの五月!」という気持ちになります。
少しだけひらいている仕事部屋の窓からは、さわやかな初夏の風が流れてきます。