20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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『きみはいい子』(中脇初枝・ポプラ社)

2013年05月15日 | Weblog

         

 今夜は隔月に行っている「Be-子どもと本」の読書会です。

 今月のテキストは、『きみはいい子』(中脇初枝・ポプラ社)

 すごく売れていて、今年度の本屋大賞にもノミネートされたと聞いておりましたが、読む機会がなくそのまま流れていました。

(ちなみに私が買った本は,発売2ヶ月ですでに7刷になっていました。余談ですが今年度の本屋大賞は百田尚樹の『海賊とよばれた男』でした。百田尚樹の作品は『永遠の0』を以前、beでテキストに取り上げています)

 新聞で『きみはいい子』が今年度の坪田譲治賞を受賞した事や、そういえば中脇さんの幼年童話『あかいくま』〔講談社〕などを思い出していたら、ぜひこの本を「be」で取り上げたいね、と。

『あかいくま』は2012年度の新人賞の最終選考まで残った作品です。

 幼年なので長編とくらべると物足りなさがあり、新人賞を受賞することはできませんでしたが、とても雰囲気のある作品でした。

 話は変わりますが、かなり前にすばる文学賞を受賞した、本間洋平原作の『家族ゲーム』(と、いうよりむしろ森田芳光監督の伝説の映画、と書いた方が馴染みがあるかもしれません)が、またリメイクされてテレビで放映されています。

 ここからもわかるように、児童虐待や、家族との関係、いじめの問題など・・・。目をそらさずに生々しく子どもたちのすがたを描いた問題作が、今また求められているのかもしれません。

 中脇初枝という作家は、とても書ける人だと思いました。『きみはいい子』については、ここでは詳しくは書きませんが、いずれにしても刺激的な作品であることは間違いありません。

 今夜は、どんなご意見が飛び交うのか,楽しみです。

コメント
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