20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

冬枯れの雑木林

2015年01月09日 | Weblog

          

 公園もいまや、すっかり灰色の世界です。

 でも私は、この冬枯れの雑木林がとても好きです。

 

 ときどき小鳥たちがやってきて、さえずり、あたりを見回します。

 もう木の実もないし、小鳥たちはなにを食べているのでしょう。

 すべてが眠りについてしまったような、冬枯れの雑木林を見ていると、ふと、ルース・クラウスの『はなをくんくん』〔福音館書店)を思い出します。

 

 雪がふり、あたり一面は、雪・雪・雪・・・。

 雪解けがおわると、木の芽吹きがはじまります。そして土の下からは、小さな花々が顔をのぞかせます。

 冬枯れの雑木林の向こうには、そんな心待ちする世界が、春にむけてちゃくちゃくと準備されているんだと思うと、それだけで胸がわくわくします。

 野ねずみやクマやリスのように、はなをくんくん、させたくなります。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする