20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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「Best Mozart 100」

2015年01月11日 | Weblog

             

 毎年暮れになると、この「Best Mozart 100」のDisc6に入っている、「レクイエムニ短調」や「ミサ曲ハ短調」などを、暮れゆく空をみながら聴いています。

 けれど昨年の暮れは忙しくて、その余裕がまったくありませんでした。

 

 年があけ、今ごろになって、パソコンに向かいインストールしてある、これらの曲を聴きながら仕事をしています。

 暮れに、このモーツアルトの宗教音楽を聴くのは、その年に亡くなった人を悼み、偲び、想うためです。   

 昨年は、作家デビュー以来お世話になった、ポプラ社前社長の坂井宏先さんと、年上の作家の友人、井上夕香さんがお亡くなりになりました。

 坂井さんについては、秋に、彼にお世話になった、ごく親しい作家・画家たち40人ほどで、内輪的な偲ぶ会を行いました。

 夕香さんについては、お線香をお供えしていただこうとお送りしたことで、暮れにご主人からお電話をいただき、しばしの時間、彼女を偲びながらおしゃべりをしました。

 

 新年になって、「Best Mozart 100」を聴いてなかったことを思いだし、あらためてDisc6を聴きました。

 すると、その趣きが違っていることに気づきました。

 宗教音楽が、かがやきに満ちた、希望の曲に思えてくるのです。

「聖マリアのリタニアより」などを聴いていると、新しい年への祈りの曲に聞こえてくるから不思議です。

 どうやら音楽というのは、そのときの気持ちに反射して、胸に届いてくるもののようです。

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