晩秋から今まで、ベランダにお洗濯を干さずに過ごしてきました。
冬萌えとは、木々の芽吹きに使う言葉です。
けれど昨日は、朝から風もない、あまりにステキな朝だったので、思わず「冬萌えの空」と名付けてしまいました。
真冬とは違う、春の息吹きを感じさせる、まさに冬萌えの空でした。
久しぶりにベランダにお洗濯を干しました。
透き通った空気を吸いこみながら。
午後2時になって、お洗濯をとりこもうとベランダにでたら、夏のような雲が青い空にひろがっています。
遠くに、うっすらと見える蒼い山並みは、なつかしいふるさと、秩父の山々です。
胸をきゅんとさせながら、ぱりっと気持ちよく乾いた、お洗濯物を取り込んでいきます。
おもわず、ぐーんとのびをしながら。
花粉症の人には、つらい季節でしょうが、この春に入る前の、ちょっとだけ薄荷のような冷たい空気と、澄みきった空の風景は、いつも私に、郷愁を運んできてくれます。