20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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冬萌えの空

2015年02月11日 | Weblog

             

              

 晩秋から今まで、ベランダにお洗濯を干さずに過ごしてきました。

 

 冬萌えとは、木々の芽吹きに使う言葉です。

 けれど昨日は、朝から風もない、あまりにステキな朝だったので、思わず「冬萌えの空」と名付けてしまいました。

 真冬とは違う、春の息吹きを感じさせる、まさに冬萌えの空でした。

 久しぶりにベランダにお洗濯を干しました。

 透き通った空気を吸いこみながら。

 

 午後2時になって、お洗濯をとりこもうとベランダにでたら、夏のような雲が青い空にひろがっています。

 遠くに、うっすらと見える蒼い山並みは、なつかしいふるさと、秩父の山々です。

 胸をきゅんとさせながら、ぱりっと気持ちよく乾いた、お洗濯物を取り込んでいきます。

 おもわず、ぐーんとのびをしながら。

 花粉症の人には、つらい季節でしょうが、この春に入る前の、ちょっとだけ薄荷のような冷たい空気と、澄みきった空の風景は、いつも私に、郷愁を運んできてくれます。

コメント (2)
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