20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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台風一過

2016年08月23日 | Weblog

               

 写真は、昨日の夕景です。

 夕方、やっと雨が上がり、風も静かになりました。

 解放されたように、閉め切っていた窓を開け、空気を入れました。

 少し冷たい、秋の風でした。

 

 雨がやんだ途端、セミがいっせいに鳴き出しました。

 夕食を終え、仕事部屋に来て、エアコンを消して窓を開けてパソコンに向かっていたら、窓からセミが飛び込んできました。

 二度目です。

 机の上を、バタバタジリジリ言わせて這いずっています。

「キャ〜!」

 部屋の中を逃げようとしたら、そんな私を追いかけてきます。

「キャ〜、キャ〜!」

 叫び声に夫が飛んできました。

「セミが・・」

 夫が部屋の中を探し始めました。

 でも物音ひとつしません。

「もう、飛んでっちゃったよ」

「いるわよ、まだ。そのバッグの中を見て」

「あ、いたいた」

 夫は、私のバッグに潜り込んでいたセミを捕まえると、ベランダから真っ暗な空に飛ばしてくれました。

 そして私の部屋から出て行く時、こんな言葉を投げかけてきました。

「ほんとうに、セミに好かれる人だよね」

 セミに好かれる人って・・・?

コメント
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