20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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夏支度

2017年05月20日 | Weblog

           

           

           

           

 竹細工の花差しに、こんな涼しそうな花々が、投げ入れてあると、つい「夏支度」という言葉が、浮かびます。

 夏支度、冬支度・・・。

 春支度、秋支度もありますが、上記のものと比べると、これらの言葉からは、あまりくっきりとしたイメージが浮かびません。

 

 クーラーなどがまだ普及していなかった、私の子ども時代。 

 秩父の実家では、梅雨が終わると、襖(ふすま)を簾戸(すど)に入れ替えていました。

 秩父盆地に、暑い夏がやってくる前に、「夏支度」が始まるのです。

 簾戸からは、清々しい夏の風が、流れてきました。

 竹細工の花差しを見ていたら、簾戸から流れてきた、子どもの頃の、秩父盆地の風を思い出しました。

コメント (2)
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