20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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吊り橋、渡らん。

2019年03月31日 | Weblog

           

 3月も今日でおしまいです。

 3月から、いろいろ動き出し、やっと自分に少しだけ自信が出てきています。

 まだ階段を下るのは苦手ですが、それも、そのうち克服していくでしょう。

 

 公園に、山吹の花が咲いていました。

 面影草の異名を持つ花です。

 この花を見るたび、小学校の時の遠足を思い出します。

 吊り橋のようなものを渡って、あちらに行かなくてはいけません。

 みんなはどんどん吊り橋を渡っていきます。

 でも私は、ユラユラ揺れる吊り橋の下の渓流をみて、怖くて一歩も前に進めませんでした。

「いけません。私、ここで待っています」と、先生に。

「帰りは別の道になるから、どうしても渡ってもらわないといけないんだよ」

 私は、半べそをかいて、赤ちゃんのようにはいはいして、吊り橋を渡りました。

 渡りきった向こうには、黄色い山吹の花が、満開でした。

 

 運動神経の鈍さは、子どもの頃からです。

 マラソンもしたことがありませんし・・・。

 だから骨がしっかり太く成長せずに、細すぎて、骨折するのだと、先生に言われました。

 

 浦山の山奥の方にあった、あの吊り橋。

 今は、どうなっているのでしょう?

 今もそこが、遠足のコースになっていたら、きっと、私のような子どもが、一人や二人はいるような気がします。

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