20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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Pepper and spike

2020年08月31日 | Weblog

              

 デンマークの採石場で見つけた石と、ドライペッパーベリーとバラで作られたオブジェ。

 インパクトがあります。

 

 日本人は、どうやら忘れっぽい特質があるようで、安倍総理も病気で退陣。

 ご病気は同情しますが、日本人たちは、ご病気でお気の毒と、長期政権ご苦労様と、そちらに気持ちが持っていかれてしまったような気がします。

 

 土曜日にTBSの「報道特集」では問題提起をしていました。安倍内閣がこの8年近い年月、何をしてきたか。

 秘密保護法、森友、加計問題、公文書改ざん問題。集団的自衛権の問題。桜を見る会。

 

 俳人である、金子兜太さんが書かれた「アベ政治を許さない」の書は、たくさんの人たちの手で、「安倍NO!」の表明をされました。

 沖縄の辺野古の問題もあります。

 こうしたことが、うやむやのままであるのは、メディアの責任でもあるとTBSの「報道特集」では語っていました。

 

 特に、森友、加計問題や、公文書改ざん問題、桜を見る会など、韓国だったら、例え、病気といえども大統領を辞任したとたん逮捕。という問題ばかりです。

 生きる権利、民主主義を守る。こうした視点から忘れてはならない問題だと思います。

 森友問題で、公文書偽造を命じられ、鬱になり、自殺された近畿財務局の赤木さんの奥様は、今も戦っています。

 

 青木理さんの『安倍三代』(朝日新聞出版)を読むと、安倍元首相は、父方のお祖父さんは素晴らしい正義の人で、多くの人々に信頼される人だったらしいです。

 でも、その安倍寛さんのことは一切語らず、彼の中で、おじいさんは岸信介だけ。

 

 コロナの問題も、感染者数だけは出てきても、インフルエンザとあまり変わらない毒性の風邪。と片付けられ、レベルのランクが下がるらしいです。

 街頭インタビューでも「怖さが消えてきている」と若い人たちが。

 そういう人たちが、これから、秋冬に、無症状感染者になっても、在宅が許されるわけですから、家庭内感染を起こしたり、家に篭っているのは嫌で、どんどん街を歩いて高齢者に感染させ、重症者が増え、医療崩壊につながっていかなければいいけれどと。

 今も調整がつかず、在宅で家族に感染させている人が多いですが、今度はレベルが下がることで、ホテルで待機しなくても、家にいればいいということになりますから。

 

  今後は日に20万人の抗原検査をすると、安倍元首相は退陣表明の時、話していましたが、「リアリィ?」って感じです。

 それが本当なら、秋冬に向けて、すごくうれしい情報です。

 医療機関は、この間、赤字続きで、でも誠心誠意、人間の命を守り続けてくれています。

 保健所もすごく大変です。すべてを保健所縛りにして、管理しようとしているからです。

 もし抗原検査を1日20万件してくれるのなら、保健所経由ではなく、かかりつけ医が「これは、おかしい?」と思ったらすぐにやっていただける体制を、国は作って欲しいです。

 

 でも日本人の、生真面目なくせに、すぐに忘れてしまうという習性を見るにつけ、不安になります。

 1日20万件の抗原検査、なんていうのも、いつの間にか、忘れ去られ、インフルエンザ並みなんだからと、軽く考え始める人が増えてきそうな気がします。

 

 人間、いつまでも継続する苦行(マスクをする、手を洗う、ソーシャルディスタンス)には、そのうち辟易してきますから。

 夏の暑さで、マスクを外して歩いている人もたくさん、見かけますし。

 でもマスク、息苦しくていやですものね。

 

 私たち、物を書く人間は、人間を捉えるという視点から、いつもそうした問題意識を持って、人間や社会を見つめ、考え続けていくことが大切な気がしています。

コメント
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