20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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愛用のペン

2021年06月19日 | Weblog
            

愛用のペン。

その昔、何歳かのお誕生日に、丸善で夫に「モンブラン」のペン先太めの、黒い万年筆をプレゼントしてもらいました。
すごく嬉しかったのを覚えています。
そのころ原稿は、手書きが主流で、東芝のワープロを使い始めた頃です。

今は、万年筆は、まったく使わなくなりました。
代わりに、ブラックの「ジェットストリーム」の1.0のボールペンを。
そして、原稿チェックには、赤の「ジェットストリーム」の1.0のボールペン。

サインなどには、右端の、筆ペンを。

そしたら息子がしばらく前に、ピンクゴールドの、「パーカー」のボールペンを。(左端)
これが、これまで最高の書き心地と思っていた、「ジェットストリーム」と同じ太さで、もっと、さらさら滑らかに書けます。

近頃は、お便りはほとんどメール。
お手紙もパソコンで書いてプリントアウトすることが多くなりました。
でもやはり会議では、ボールペンが活躍してくれます。
メモ用紙を置きながら、ボールペンで必要なことをメモしていきます。

またサインはやはり、ボールペンより、「筆心地」という筆ペンが一番、使いやすいです。そして、うしろに落款を押す。この落款も、夫がその昔、会社に出入りしていた印鑑の会社に頼んで作ってもらったものです。昔はまだ印鑑の時代でした。

それにしても息子が、私が「ジェットストリーム」愛用者だっていうことをよく知っていました。
「それより、こっちの「パーカー」の方が、書きやすいよ」と言ってプレゼントしてくれたのですから。

一昔前に比べると、手書きでのお手紙が、ほとんどなくなりました。

             

上の写真は、かれこれ40年前、私が作家デビューしたときに、今もずっと仲良しの友人が「作家デビュー、おめでとう!」と、三越本店から送ってくれた鎌倉彫の文庫(ふみぐら)。
40年を経過した年季が、見てとれます。

デビュー、何年だったかしらと、正しく自分のことも認識していなくて、Wikipediaで「加藤純子」を検索したら、もう41年でした。
見ず知らずの人様が、生年月日まで、暴露してくれているのですから、年齢をごまかしようがありません(涙)。
願わくば、せっかく書いてくださるなら、出版した本について、全部ちゃんと書いて欲しいです。アンソロジーなんて、30年くらい前から関わっているから、20冊くらいは出しているし、紙芝居も2つ。他に出している単行本についても書いてありません。

出版した本の記述については、息子も同じようなことを言っていました。「大学生の頃、翻訳した本の一部だけと、あとは数冊くらいで、リアルが反映していない」と。それに親子だってことも暴露されているので、どうしようもないねと。

とにかく、年季ばかり入っていて、お恥ずかしい限りです(涙)。

でも、文庫(ふみぐら)は今も大事に使っています。

中には、銀座・鳩居堂で、買った一筆箋、和紙のお手紙用紙。
年賀はがきで当たった、切手や、展覧会で買った葉書なども、入っています。
困った時は、この文庫を開けると、気まぐれに買った、きれいなシールや、宝物がいろいろ出てきます。
匂い袋を入れているので、開けるたびに、香の香りが鼻先をかすめます。
この匂い袋。これだけは、香りがなくなると、買い換えます(笑)。

かわいい葉書をと、探していて、底の方から大昔の出版契約書などが現れ、びっくりしたこともあります。
コメント
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