20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

「ともだちって☆いいな」(国土社)2冊

2013年03月11日 | Weblog

              

              

 一昨年、児童文学者協会と国土社で共同企画して、公募しました、「ともだちって☆いいな」の入選作が2編、ご本になりました。

★『かえりみちはひみつのにおい』(ふじたなほみ作・はせがわかこ絵・国土社)

★『いずみは元気のかたまりです』〔小林和子作・サカイノビー絵・国土社〕

  ふじたさんの作品はすでにご紹介済みですので、小林さんの作品のご紹介を。

『いずみは元気のかたまりです』

 いずみというとびきり元気で、発想豊かな女の子にふりまわされる男の子の視点から書かれたお話です。

 この元気さと、快活さはどこからと思いながら読んでいくと、最後に明かされるいずみの事情。

 いずみとってのかたつむりの存在の大切さ。

 ふたりの関係がとてもいいです。

 

 今夜は、この「ともだちって☆いいな」の選考委員をつとめて下さった、赤羽じゅんこさん、藤真知子さん、藤田のぼるさん、加藤純子。そして編集でお世話になった国土社のIさんと、神楽坂で慰労会を行います。

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明日は3・11

2013年03月10日 | Weblog

            

 公園の池で、春の日を浴び、亀たちが岩に競い合ってのぼり甲羅干しをしています。

 大きい亀は湖水に自分の顔をうつし、のぞいています。

 小さい亀はのぼるのに必死です。

 この池にはすごい数の亀が生息しています。

 そばには鳩も群れをなしてとまっています。

 

 3・11のニュースが流れるたび、あの日のことを思い出します。

 復興が遅れ、未だ「あの日のまま」の状況が続いていること。過酷な暮らしにひたすら耐えていらっしゃる皆さんのすがたにニュースを見るたび、胸が痛くなります。

 こうして自然のなかで、生きものたちが生きることを謳歌しているすがたをみるたび、平和の大切さを思います。

 明日は,あの日から2年。

 祈りをこめ・・・、春よ、早く被災地の皆さんの上へ!

 そして、2013年を「原発ゼロ元年」へ!

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春のお彼岸

2013年03月09日 | Weblog

            

 土曜日の今日は、朝早くからお墓参りとお墓のお掃除に出かけます。

 お彼岸にはちょっと早いのですが、夫も私もばたばたと忙しく、行けるときに行こうと・・・。

 また、来月4月9日は義父の命日で、そのときもお墓参りに行きますので。

 今日は、義母が好きそうなお花を買って、お墓をきれいにしてきます。

 

 それにしてもここ2~3日。春の陽気を通り越し、初夏のような気候です。

 来週には、また寒の戻りがあるとか。

 近ごろの陽気は程合いということを知らず、極端なので、うんざりします。

(写真は、日比谷花壇のサイトからお借りしました)

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牛の会

2013年03月08日 | Weblog

           

 

 児童文学の同人誌である「牛の会」の皆さんがご本を出版されました。

 皿海達也さん、日比茂樹さん、中野幸隆さんたちで,長年続けられてこられた「牛の会」。

 前回の「読書リレー」3巻に続き、第二期が発刊されました。

 皆さま、どうぞお読みになってください。

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水温む

2013年03月07日 | Weblog

             

 三寒四温とはよく言ったものです。

 真冬のような寒い日があったり、春の穏やかな日和が続いたり・・・。

 お買い物で歩いた公園はまさに、春。

 カモたちも、のんびりと泳いでいます。

 まさに水温む季節です。

             

 スーパーで大好きなウドを見つけ、足取り軽く歩いていたら、カワセミのいる場所に。

 おばさまたちがキャーキャーいいながら、木の枝を見ています。

「いるんですか?」

 うかがって見ると、「ほら、あそこ!」

「あら、こっちからの方がよく見えるわよ、いらっしゃい」と手招きをされ・・・。

「あ、ほんと、今日はあんなところに止まっているんですね」

「天敵から身を守るために、ああして隠れているんですって」

 カメラを構えると、デジカメの画像をうしろから、おばさまたちものぞき込み、

「ほら、いまよ。早くシャッターを押して!」

 と、みんなでプレッシャーをかけてきます。

「固定していないので、微妙に手が震えて・・・」

「わいのわいの言われたら、手も震えるわよね」

 わはははは。

 そう言う意味じゃなくて・・・。

「これでいかがでしょう?」

 撮したデジカメの写真をご覧いただくと、

「よく撮れているわ」と明るく褒めていただきました。

 おばさまたちは、あくまでもポジティブで、すごくお元気です。

「どうも、ありがとうございました」

 水温む候。

 私は背筋をのばすと、先に歩き出したおばさまたちに挨拶をすると、追い越し歩いていきました。

 私も集団になると、きっとあんな風なんだろうな・・・〔笑)

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日本の子どもの文学

2013年03月06日 | Weblog

           

 今日は午後から、神楽坂の出版クラブで「国際子ども図書館を考える全国連絡会」の運営委員会です。

 いま、上野の「国際こども図書館」では↓の展示を行っています。上野へお越しの折りにはぜひ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 国際子ども図書館初となる長期の展示会「日本の子どもの文学−国際子ども図書館所蔵資料で見る歩み」では、国際子ども図書館が所蔵する本、絵本や雑誌の中から、明治から現代に至るまでの時代をいろどった代表的な児童文学作家・画家の作品を紹介します。

 第1章 『赤い鳥』創刊から戦前まで−「童話」の時代
 第2章 戦後から1970年代まで−「現代児童文学」の出発
 第3章 1980年代から1999年まで−児童文学の現在
 第4章 現代の絵本−戦後から1999年まで
 第5章 子どもの文学のはじまり

 また、子どもが児童文学に接するひとつの機会である教科書掲載作品及び童謡も展示します。そのほか、児童文学者コーナーでは、著名な児童文学者の作品を半年ごとに入れ替えながら、全体で約270点を展示いたします。
 文学をとおして子どもたちに何がとどけられていったのか、資料を見ながらたどっていきましょう。

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新刊2冊ご紹介

2013年03月05日 | Weblog

         

『くものちゅいえこ』(森川成美作・佐竹美保絵・PHP研究所)

 森川成美さんの単書でのデビュー作です。

「ちゅいえこ」というのは、くもの女の子の名前です。この不思議な名前のくもの女の子を、佐竹さんの絵が、とても見事に表現されています。

 凝り性の彼女は、古道具屋に置かれた古い扇風機に丁寧にうつくしく網をはります。

 ところがある日、訪ねてきたお客さんに、その扇風機が売られてしまうことに。

 命からがら逃げ出したちゅいえこが、次に逃げ込んだ場所は・・・。

 翻訳童話のような,洗練された語り口で、古道具屋というシチュエーションで、総明で勇気のある、そして几帳面な「ちゅいえこ」というくもの女の子の様子を生き生きと描きだしています。

 そこに、扇風機と古時計との関係性を、ハラハラドキドキさせながら楽しませてくれています。

 とても上質な、幼年童話に仕上がっています。

          

『林業少年』(堀米薫作・スカイエマ絵・新日本出版社)

 読みながら,後藤竜二の『故郷』(偕成社)を思い出していました。堀米さんにとって、この家族は必ずしもご自身のご家族がモデルではないかもしれません。

 しかし人物形象のディテール,描写、そのひとつひとつに、モデルではないかと思うくらいのリアリティを感じました。

 我が子のように慈しみ、家族から「金食い虫」と揶揄されながら、それでも長い年月をかけて育てあげた、山の樹齢数百年の木の一本の値段がそんな安いとは!

「相対」と言われる向き合い交渉しあう瞬間の緊張感。

 家族みんなで見守る中で木を切り落とす瞬間。

 そして馬がその木をひいて山からおりていく瞬間。

 それらの描写は、圧巻です。

 堀米さんの、働くことへの誇りと畏怖。そして家族への信頼感が、まぶしいくらい生き生きと描かれています。

 皆さま、この2冊、どうぞお読みになってください。

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ホスピタリティ

2013年03月04日 | Weblog

            

 銀座ミキモトの前を通るたび、この言葉が浮かびます。

 ここにはいつも、季節の花々が咲きそろい、通りを歩く人びとに微笑みを投げてくれています。

 

 でも今回は、そこに宣伝のプレートが・・・。

 宣伝もなにもなく、無償で季節を楽しませてくれるミキモトのホスピタリティがステキだと思っていたのですが、背に腹は替えられぬ・・でしょうか。

 今回はしっかり、ミキモト真珠発明120周年記念の宣伝が打ってあります。

 今から120年前とは、明治31年。

 時は伊藤博文や大隈重信が活躍していた時代です。

 その時代に真珠の養殖がはじまり、日本橋の丸善もインキを製造販売はじめたといいます。

 片や黒田清輝の裸体画掲載の雑誌が、発売禁止に。

 まだまだ文化は、未成熟な時代だったようです。

 

 今夜は、第二回文学賞委員会です。

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ポテトサラダ

2013年03月03日 | Weblog

            

 今日はお雛祭り。

 昨晩は、毎年恒例のちらし寿司は、先日娘の家族が来たときに作ったので、海老フライとポテトサラダ。納豆、シーザースサラダ。お豆腐とおネギのお味噌汁にしました。

 そのポテトサラダ。このところ、どうもお味が物足りません。

 茹でたじゃがいもを潰してお酢少々を振りかけ、そこにキュウリとタマネギをスライスして塩もみしたものを入れ、粒マスタードとサラリア(マヨネーズ風味)と胡椒であえて・・。

  ほんとうはニンニクで炒めたベーコンをいれるとおいしいのですが、近ごろはベーコンやハムなどを入れない、ベジタブルなポテトサラダを作っておりますので。

 そんなわけで、どうもお味に深みがでないことが悩みでした。そこで思いついたのが、海老フライのために作ったタルタルソース。

 そこからヒントを得て、「アメリカンレリッシュ」というピクルスのみじん切りをスプーン二杯入れてみました。

 一口食べてみたら、それだけで、ぐんと本格的なポテトサラダになることを発見。うれしくて、昨日は、そのポテトサラダだけを写真に!

 さて、お雛さま。

 ここ二~三週間、和室に華やいだ、やさしい空間を作ってくれていましたが、「大安」の明日の夜には、防虫剤と共にダンボールに入り、また来年までさようならです。

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小児科医・山田真さん講演会

2013年03月02日 | Weblog

小児科医山田真さん講演
「放射能安全神話」からの脱却を
  -いま、福島で何が起きているのか

 明日、子どもの本・九条の会で、山田真さんの講演会を行います。告知がすっかり遅れてしまいました。多数の皆さまのご参加をお待ちしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「東日本大震災」から、二度目の三月がやってきます。
 たくさんの子どもたちが放射能に汚染された環境で暮らし、今後も生きて行かねばなりません。子どもたちの今と未来を、少しでもよいものにするには、どうすればよいのでしょう。現状をきちんと学び、今後の行動の指針を得るために、福島で「こども健康相談会」を開催している小児科医山田真さんの講演を企画しました。
 みなさまお誘い合わせの上、ぜひお運びください。

とき)2013年3月3日(日)
   13:30開場 14:00開会 16:45終了
ところ)東京都国分寺市Lホール tel042-327-1139 
    JR中央線国分寺駅ターミナルビル
    「国分寺エル」8階Aホール
参加費)500円
申込み)不要

山田真さんプロフィール
1941年生まれ。小児科医。八王子中央診療所理事長。「障害児を普通学校へ・全国連絡会」の世話人をつとめるほか、医療被害者運動、公害闘争などにかかわる。「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表。雑誌『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』(ジャパンマシニスト社)編集代表。『はじめてであう小児科の本』(福音館書店)、『小児科医が診た放射能と子どもたち』(クレヨンハウス)など著書多数。

 講演の前に30分ほど、11月に行った<被災地・福島県南相馬市を訪ねる会>の報告をいたします。※報告予定:一色悦子・二宮小夜子・長谷川知子・濱野京子・はやの志保

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