20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

おひなさま

2017年02月08日 | Weblog

         

 立春を過ぎた、大安。

 きのうの夜、今年も、和室に娘のおひなさまを飾りました。

 

 マンションのエントランスを入ったところには、2月1日からおひなさまが飾られています。

 節分は、季節を分ける節目の日です。その翌日は立春。その日から春になるのです。

 ですから2月1日は、まだ冬のカテゴリーの内。・・ということは早く飾りすぎ・・・?

 と、クレーマー住民みたいなことを書いて(笑)。関係者のみなさま、すみません。気になったものですから。

 

 おひなさまの季節に読みたくなる本といえば、石井桃子さんの『三月ひなのつき』でした。

 でも、今年からはそこに、新しいご本が加わりました。

『ひいな』(いとうみく作・小学館)です。

「由良」という少女と、女雛の「濃姫」。その二人の交互の視点で、物語は進んでいきます。

         

 『三月ひなのつき』の主人公も、雛人形を持っていません。

 『ひいな』の由良も雛人形を持っていません。

 『ひいな』では、なぜ由良は自分のおひなさまを持っていないのか。

 そうした家族の関係性が語られていきます。

 そして根っこにあるのは、作家・いとうみくらしい、他者を信じる気持ち、他者を大切に思う気持ちです。

 

 「濃姫」が「由良」に思う、この気持ち。

 「そなたの厄、わらわがひきうける」

 

 おひなさまを和室の天袋から出しながら、このフレーズを、何度も繰り返していました。

 眠っていたおひなさまが、目を覚まして、こちらを見て微笑んでくれています。

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第五回学習会

2017年02月07日 | Weblog

     

 画像は、うまく取り込めず、大竹永介さんの FBから、お借りました。

 

 3月6日(月)6:00から、神楽坂の出版会館の4階で、「フォーラム・子どもたちの未来のために」の、第5回目の学習会を行います。

 アメリカのトランプ大統領の動向に目を奪われている間に、国会では着々と「テロ等組織犯罪準備法」(共謀罪)の審議が進んでいます。

 

 先日の野上暁さんの学習会で、「治安維持法に抗ったプロレタリア児童文学者たちが、幾多の弾圧を経て、いつのまにか、体制側の一見、民主主義を装った巧妙な手法に惑わされ・・・、多くの児童文学者たちが時流に乗らされていった、その危うさ」についてなどを、膨大な資料をもとに、とてもリアルにお話くださいました。

 たくさんの児童文学者たちが、戦意高揚に踊らされていきました。

 そして、その時代の治安維持法と、今の、この共謀罪の法制化が繋がってきます。

 おそろしい時代に、なろうとしています。

 

 私たちも、しっかりと勉強していかなくてはなりません。

 今回は、専修大学教授の山田健太先生にお話しいただきます。

 学習会が続きますが、こうした状況です。

 あの時代のように、出版・表現の自由のなくなる時代にしないよう、しっかり学んでいきましょう。

 お申し込みは、児童出協か、児文協、あるいは私のところにご連絡ください。 

 

 今日は午後から、その出版会館4階で、「子どもの読書推進会議」の委員会です。

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オリジナル絵馬

2017年02月06日 | Weblog

            

            

 絵馬というと、神社などで、願い事を書くものですが、これは違います。

 アートです。

 絵馬をアートに・・・。

 作者のコンセプトが、キャプションとして添えられていたら面白かったのにと、思いました。

 

 でも、壁飾りとして、楽しめそうです。

 そして、裏にはこっそり願いごとを・・・。

 その願いごとを叶えてくれるのは、家神さま?

 ギャラリーは勝手な想像をしながら、一枚の絵馬から世界をひろげていきます。

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ステーショナリー

2017年02月05日 | Weblog

          

 連日、11時に帰ってきて、今朝は、なんと起床時間、8時。

 毎晩、遅くとも12時には寝ていましたが、8時に起きたというのは、珍しいことです。

 

 と、そんなわけで、今日はblogネタ切れです。

 そこで、何かないかなと、絞り出して見つけたのが、これ。

 ペーパーナイフ。

 

 何年か前の、夫のお誕生日にプレゼントしたものです。

 男の人は、何がいい?

 と聞くと、発想の真ん中にあるのは、ステーショナリー。

 お酒を召し上がる方でしたら、そこにお酒が加わるのかもしれませんが・・。

 

 やっと確定申告の支払い調書も揃いました。

 その封書を開封するときも、夫の書斎に飛び込んで、このペーパーナイフをお借りしています。

 実用的に使っているのは、私の方かもしれません(笑)。

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「悦子のブック・バスケット」

2017年02月04日 | Weblog

         

 「悦子のブック・バスケット」は、友人の翻訳家、野坂悦子さんが、絵本作家や翻訳家たちのお話を聞くと言う集まりだそうです。

 今回は、自由が丘。

 オランダ・ベルギーの翻訳をたくさんおやりになっている野坂さんなので、そちらの国の画家の原画展もあるそうです。

  また日本の画家では、おぼまことさんや、福田岩緒さんの原画も展示されるそうです。

 

 今日は、久しぶりに、画家の友人、おぼまことさんともお会いします。

 何年ぶりかな? おぼさん、お元気かな?

 

 友人の編集者の長谷さんにお願いして、自由が丘で待ち合わせをしていただきました。

 長谷さんとおぼさんと私、またゲラゲラ笑いながら会場まで歩いていくのでしょう。

 

 野坂さんとおぼさんのギャラリートークもあるそうです。

 ちなみに、月刊書評誌『子どもの本棚』(日本子どもの本研究会・編集)の2月号には、野坂さんとおぼさん、福音館書店編集者の唐さんによる『カワの7にんのむすこたち クルドのおはなし』についての鼎談が掲載されています。

 おもしろかったです。

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第4回学習会

2017年02月03日 | Weblog

     

 今夜は、千石にある、童心社の紙芝居ホールで、野上暁さんによる学習会が行われます。

 大人気のため、満席で、お申し込みを締め切りました。

 戦時下の言論統制と子どもの本の動きなどを映像でご紹介くださいます。

 お会いする皆さま、のちほど。

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ヴェネチアングラス

2017年02月02日 | Weblog

         

 ビー玉みたいな、美しいヴェネチアングラスが、展示されていました。

 これを一粒、使ってチョーカーにしてもいいし、このまま飾っておくのもいいかもしれません。

 ガラスの玉って、なんでこんなにきれいなのでしょう。

 

 きれいなガラスが、子ども時代、とても好きでした。

 スカートのポケットに、一個持っているだけで、不思議なパワーが湧いてくるような気がしました。

 その美しさを、身につけているだけで・・・。

 

 今でも、こういうものを見て、心がときめくのは、そうした子ども時代への郷愁です。

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如月

2017年02月01日 | Weblog

         

         

         

 今日から2月。如月です。

 『新古今集』に掲載されている、西行の有名な歌・・・。

 「願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ」

 その、如月です。 

 昔は旧暦でしたから、旧暦2月(如月)は、3月なかばからで、桜の咲く季節だったようです。

 

 お雛まつりを前に、デパートには、あれこれのお人形が飾られています。

 すぐ上のは、クリスタルの雛人形。

 そのうえは、陶器の雛人形。

 そして一番上は、市松人形と、吊るし雛。

 

 私も今月のどこかで、娘のお雛さまを、和室に飾ってあげようと思っています。

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