歴史的な勝利 分断乗り越え、よりよい大阪市へ力を尽くす
小池書記局長が表明
日本共産党の小池晃書記局長は2日、国会内で記者会見し、大阪市を廃止することの是非が問われた1日の住民投票で「反対」が多数となったことについて、「大阪市民が住民投票で大阪市廃止にきっぱり反対という結論を再び突き付け、歴史的な勝利をおさめることができた」と表明しました。
小池氏は「大阪の自治と市民のくらしを守るために党派を超えて力をあわせたみなさんと、それに応えて大阪市を守るという2度目の決定的な結論を下した市民の良識ある審判に心から敬意を表したい」と述べました。
また、開票後の記者会見で日本共産党の山中智子大阪市議団長が「これでノーサイド(敵味方なし)にして、政令市を残してよかったと思っていただけるよう市民と一緒に市政を進めていきたい」と述べたことにふれて、「これが党派を超えた、今の大阪市民の率直な思いを代弁したものではないか」と語りました。
その上で小池氏は「維新の会が市民のなかに持ち込んだ分断を乗り越えて、今回の住民投票で反対した人も賛成した人もともに力を合わせて、政令市の力を生かした、新しいより良い大阪市をつくるために日本共産党としても引き続き力を尽くしたい」と表明。とりわけ、焦眉の課題である新型コロナウイルス感染拡大から大阪市民の命とくらし、営業を守るために全力を挙げると決意を述べました。
「国会と国民を愚弄」
首相答弁 小池書記局長が批判
日本共産党の小池晃書記局長は2日の国会内での記者会見で、同日始まった衆院予算委員会での菅義偉首相の答弁ぶりについて問われ、質問を「門前払い」する姿勢だったと指摘し、「国会と国民を愚弄(ぐろう)する態度だと言われても仕方がない。これでは国会質疑は成り立たない。こういう態度はきっぱりと改めるべきだ」と述べました。
小池氏は、同日の質疑で質問が集中した日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題について、「肝心なことはすべて『人事の話だから答えられない』と、人事を盾にした答弁拒否の連続だった」と指摘しました。菅首相が私立大学の会員比率が24%で低いと言いながら、私大の研究者の任命を拒否した理由を問われても、人事を盾に説明しなかったと批判。「政府としての任命の考え方を聞いているわけで、ここまで『人事の話だ』と拒否したら何も説明しないと言っているに等しい」と語りました。
また、菅首相が、任命拒否した6人の中で東大の加藤陽子教授以外の研究者を「承知していなかった」と答弁したことをあげ、「知らないで、どうして、誰が外したのか。今日のやりとりを通じてますます疑惑が深まった。これで国民に納得しなさいと言われても誰も納得できない」と批判しました。