『新版 資本論』の第一分冊を買ってきました。
新書版と並べてみると、
同じページを開いてみます、
新書版では、
が新版は、
四行目から違います、この「注」の全文は、
〔1843年の末から経済学の研究をはじめていたマルクスは、1848ー49年のドイーツ革命敗北後、ロンドンに亡命し、大英博物館を拠点に経済学の研究に集中した。当時の研究の内容は、二四冊にのぼる「ロンドン·ノート」をはじめ、 多くのノートに記録されている。 マルクスは、 この研究をふまえて 、1857ー58年にのちの『資本論』への最初の準備草稿(『1857ー1858年草稿」)を書き、さらに著作「経済学批判』の執筆にすすんだが、1859年6月に公刊された『経済学批判 第一分冊』 は、「商品」および「貨幣または商品流通」の二章を含むにとどまった。マルクスは、続いて、続巻執筆の準備にかかり、1861年8月から63年夏までのあいだに、第二の準備草稿(『1861ー1863年草稿』)を書き上げた。この準備草稿には、経済学の歴史の詳細な研究も含まれていた。マルクスは、1863年夏から65年末までの時期に、『資本論』全三部の最初の草稿を、第一部(1863年8月ー64年夏、初稿)、第三部前半(1864年夏ー年末)、第二部(1865年初め一夏、第一草稿)、第三部後半(1865年夏ー年末)の順序で書き上げた。マルクスは、第二部第一草稿のなかで、恐慌が資本主義的生産のもとでは周期的に起こる循環の一局面であることを発見し、「利潤率の低下傾向」を資本主義的生産の没落の動因とする以前の立場を乗り越えた。これを転機に、『資本論』の著作構成も、第三部後半(1865年夏ー年末)、第一部完成稿 (1866年初めー67年4月)、および第二部の諸草稿で大きく変更された。こうして、1867年9月、『資本論』第一部の初版が公刊された(出版者は、ドイツ·ハンブルクの様マイスナー)〕
ここに触れています「恐慌が〜発見」を転機に『資本論』の構成も大きく変更されるのです。しかしエンゲルスの第二部、第三部の編集にには諸条件の制約によってマルクスの「発見」が見落とされています。今回の新版はチラシの広告文の通りです、
この新版に基づいて新たに『資本論』を学ばねばと思い、不破さんの20日の講演をテキストに「つぶやき」たいと思います。