今夜は土曜日、夜はテレ東の「男はつらいよ」です。
寅さん映画になぜこのタイトルが……ですが、今夜の寅さんは「第38作 男はつらいよ 知床慕情」でした。この「知床慕情」は一昨年に「男はつらい」全50作を放送した中でただこの一作だけが放送されず、第39作と変えられてました。
2022年7月2日(土)でしたので、その4月に知床で起きた遊覧船沈没事故があったからだと思いました。この事故についてネットに、
この遊覧船に乗っていた息子さんとその母親(元妻)をなくしたある男性が「これは事件だから」と言っています。私もなんの疑問もなく「遊覧船事故」と思っていたのです。この事故に対する認識の甘さ、人命に対する公の責任を求める立場の曖昧さを指摘された思いです。
この作品で三船敏郎の存在感が遺憾なく発揮され、寅さん映画のなかでも心に残る一作です。その存在感の根っこにあるのは、一人の初老の男性の「惚れる」という生命力の発露です。
この「つぶやき」のYahoo!ニュースの一男性の元妻と息子さんに対する人間性ある愛情の深さが、観光船会社の経営者への責任追求となり、国の検査の不備などへの怒りとなっています。
私の「つぶやき」でも「事故と事件」の違いについて触れたことがありました。
元日から続く能登半島の大震災、ここも自然の「動乱」に対する公・政治の責任を厳しく見ていかねばならないとの思いを強めています。