kaeruのつぶやき

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「がん」ー40ー 「ゲノム解析」って?

2019-03-31 21:20:20 | 「がん」を読む

これは今日午前前半の「kaeruのつぶやき」のアクセス解析です。

なぜ「がん」の話のなかにgooブログのアクセス解析が出てきたのか? それは、いつもの本のp96のこれです。

 

◾️1日でヒトゲノムを全解読できる次世代シーケンサー

   この章の話には、「ゲノム解析」という言葉がときどき出てきました。また、この言葉を出してはいないものの、ゲノム解析によってわかったことも一部紹介してきました。ゲノム解析とは、ゲノムがもつ遺伝情報、つまり塩基の配列を読み取り、それをさまざまな視点で解析する研究方法のことです。2005年頃に米国で次世代シーケンサーが登場したことで可能になり、急速に進歩しています。シーケンサーとは、DNAの塩基配列を読み取る自動化装置のことです。

この「ゲノム解析」が目に入った時、浮かんできたのが「アクセス解析」でした。アクセスなら分かります、毎日のことですから。このアクセス状況を解析してデータとして提示しようというのがアクセス解析です。

さて「ゲノム解析」は?に答を出す前にこういう質問です、

「ゲノムの塩基配列には、個人差があるでしょうか?」

私にはまったく分かりません。この本には、

ゲノムの塩基配列には、個人差があることをご存知の方も多いでしょう。

と書かれています。多分書き手が期待している読み手の知識水準は「ゲノムの塩基配列」についての基本的な知識を持っていること、そう考えられます。どうなんでしょう、細胞の遺伝子に関してこういう知識を持っている人が「多い」のでしょうか。また、「がん」に対して正確な情報を理解するには「この程度の知識」が前提になるということでしょう。

そこで、中学理科で「ゲノム」が出てくるのか、Wikipediaで関連を見てみましたが出てきません、高校理科生物基礎で学ぶことでした。

関心のある方は目を通して下さい、貼っておきます。

https://ja.m.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%

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81%A8DNA

 第2章の締めは、

◾️ゲノム解析でがん研究は新たな時代へ

  ゲノム解析という新しい「武器」を手にした私たちは、コンピュータやAI(人工知能)も駆使して、遺伝子の病気であるがんの発症機構に、これからもっと深く切り込んでいかなければなりません。

「ゲノム」も「ゲノム解析」もよく分からないまま締めてしまいました。多くの部分を触れずにきましたが、それは読みながら理解不能と感じてきた所が多かったということです。それでもこういう理論性を持った本は分かる分からないは置いておいて、一通り読むことが必要だと思います。

自分勝手の進行ですが、明日以降は次へ移ります、第3章は、

第3章  がんがしぶとく生き残る術

です。


「がん」ー39ー がん産業というもの

2019-03-30 16:26:47 | 「がん」を読む

先ほど「つぶやき」ました「がん産業」について関連したニュース、日経新聞の電子版からです、

第一三共の株価、

 

 製薬会社の株価の高騰というグラフを見るとこの本のこの部分を紹介せずにはいられません。

のp86、

原因株価急騰だった?

当時、ベンズアルデヒドの治療薬は、ようやく大規模な臨床試験までこぎつけ、その結果によっては厚生省の認可を受け、数年後には正式な治療薬として認められる可能性さえありました。むしろ臨床に関わった医師や研究者たちは、そのようになると確信し、また期待もしていたといいます。

それが、理由を明らかにされないまま記者会見を中止させられたばかりか、薬の製造そのものまで打ち切られる事態となりました。「せめて理由だけでも聞かせてほしい」という東風博士の要望に対して、厚生省からは何の返答もなかったといいます。

(kaeru注=記者会見が中止させられたのは、1984年でその翌年には科研製薬が一方的に医薬品化を打ち切りました)

それから32年の月日が流れ、2017 (平成29)年3月に、ある政党の公設秘書が、当時の国会議事録を調べてくださり、ようやく事の真相が明らかとなりました。

それによると、ある証券会社が「抗がん剤の特効薬が開発された。それには奇跡的な効果があり、世界的な発見である。間もなく国際癌学会でも発表される」というような内容を報じたというものでした。

それにマスコミが飛びつき、新聞や雑誌だけではなく、NHKでも放映されたため、科研製薬の株価が高騰したといいます。つまり、証券会社が株価をつり上げる操作に走ったいうことです。

その鎮静化を図るために記者会見を中止させたうえ、科研製薬に手を引かせたということが判明したのです。しかも、政府主導、つまり薬のことを何も知らない政治家たちで事が決められ、厚生省はそれにただ従ったにすぎなかったというオチまでついていました。

しかし、この株価の高騰はそのときに初めて起こったわけではなく、それ以前から起きていたのです。

当時、東風博士の研究に興味を持った毎日新聞の記者、小泉貞彦氏が、何度も取材に訪れ、ベンズアルデヒドに関する詳細をまとめた本まで出版しています。その本によると、1978 (昭和53)年にもベンズアルデヒドが買い材料になって株価の急騰が起きたということでした。

その年の初めには300円だった科研製薬の株価が、10月には14倍の4020円という史上初の高値をつけたそうです。

このときマスコミは「がん新薬に兜町踊る」「兜町が騒ぐ薬はマユツバの抗がん剤」などと騒ぐばかりで、肝心のベンズアルデヒドについては東風博士を取材した記者が1人も存在せず、単なる憶測で「学問的根拠は何もない」と糾弾していました。

このマスコミ騒動によって一瞬にして「まやかしの薬」というイメージがついたことで、その後の科研製薬の株価は下がり続け、1980(昭和55)年の暮れには810円とい安値になっていました。

しかし、この年に東風博士が国際癌学会で成果を発表し、翌年には12の大学病院で臨床試験が開始されたことを受け、再び科研製薬の株価が急騰することとなり、最終的には4530円という前回の4020円を上回る高値がついたといいます。

そこで、政府が介入したというわけです。もともと科研製薬は国策としてつくられた財団法人・理化学研究所から改組された製薬会社ですから、薬の研究開発には専門家として真剣に取り組んでいたものの、利益を出すことにはそれほど熱心とは言い難いところがあったようです。それが、ベンズアルデヒドで思いのほか株価が上がったのは喜ばしい反面、政府の意向も受け入れやすい体質があったと考えられました。

さらに、従来の抗がん剤とは比べものにならない効果の高さで「奇跡の治療薬」とまでいわれたとあっては、他の製薬会社が黙っているはずがありません。

一つの薬を誕生させるまでには、何年にもわたる研究と膨大な費用を要します。当時も新たな抗がん剤の開発には、各製薬会社がしのぎを削って研究していました。ですからベンズアルデヒドの治療薬が誕生すれば、それまで続けてきた新薬の開発が露と消える恐れがありました。何より、何年にわたって注ぎ込んできた莫大な研究開発費が回収できなくなります。

製薬会社は、大学病院と共同研究することで臨床試験もスムーズに行えるというメリットがあります。当然、そこには多くの医師や研究者も絡んできますので、副作用がないというベンズアルデヒドは目の上のタンコブとなっていました。早く潰しておくに越したことはないという心理が働いたとしても何ら不思議ではありません。

なぜなら、薬が世に出れば全国の医療機関で使用されるようになるからです。その薬の効果が高ければ、それだけ治療に用いる医師も増えるわけで、数年後には開発に投入した費用が回収でき、特許に守られて何年も莫大な利益を生む可能性があります。

薬は患者さんを救うためにあり、より効果のある薬を使って治すのが医師の役目です。それにもかかわらず、より効果のある薬が誕生しようとしているのを潰そうとするのは本末転倒というものです。

さらに癌学会の中でも批判的な意見を持つ専門家がいたこともマイナスに働いたようです。当時の抗癌剤の効果判定基準は2週間後の縮小効果で判断されており、短時間で効果を判定するにはベンズアルデヒドにとって不利な条件でした。さらに副作用がなく、癌細胞だけを攻撃するメカニズムが、当時の学問ではなかなか受け入れられなかったと考えられます。

こうして株価が操作され、これを機に叩き潰そうとする思惑に利権などが絡み合い、翻弄されたベンズアルデヒドの治療薬は、その研究と開発を阻まれてしまいました。


「がん」ー37ー がんの要因、細菌・ウイルス・寄生虫

2019-03-27 21:18:58 | 「がん」を読む

すでに紹介済みですが、

https://blog.goo.ne.jp/kaeru-23/e/3a2d0c761230be9181d5241ceca33b5d

 

がんの要因としては全体では一番多いのが「感染性要因」です。

 図2-8をみると、感染性要因が喫煙やさまざまな生活習慣と並んで、日本人のがんの要因となっていることがわかります。感染でがんを引き起こすものとしては、ラウス肉腫のところで説明したウイルスがありますが、ほかに、細菌や寄生虫の感染もがんの原因となります(図2-10)。(太字部分は本からの引用部分)

   ヒトの場合、ウイルスが原因であることがはっきりしているのは、子宮頸がんのパピローマウイルス、肝細胞がんの 型肝炎ウイルス、咽頭部のがんや胃がんの一部にみられるEBウイルス、成人胞白血病のHTLV-1です。これらのウイルスがヒトのがんのDNAに入り込んでいることは、ゲノムの解析からわかっています。

   ウイルスが原因であるとわかれば、ワクチンなどで感染を防げばがんが予防できるので、それだけでも大きな意味があります。しかし、入り込んだことで何が起こってがんになるのかは、ウイルスによって異なり、まだよくわかっていない部分もあります。
   B型肝炎ウイルスは、ゲノムのいろいろな場所に入り込み、その場所がたまたまがん遺伝子の近くだったときに、がん遺伝子を活性化すると考えられています。一般的に、宿主のゲノムに入り込んだウイルスには周囲の遺伝子の働きを活発にする作用があるからです。一方、パビローマウイルスには、ウイルスのタンパク質が宿主細胞の別のタンパク質を抑制するという機能があり、それによってがん抑制遺伝子が不活化されるのではないかと考えられていま
す。
   いずれにしても、ウイルス感染ががん遺伝子の活性化またはがん抑制遺伝子の不活化を引き起こし、それががん化への最初のステップになるというのが、発がんのメカニズムです。
   ピロリ菌は胃がんの原因として有名ですが、ウイルスのようにゲノムに入り込むことはないので、どういう形でがん化に寄与しているかという全体像はまだ明らかになっていません。ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎が起こるのでその炎症がエピゲノムなどに影響するのだろうと考えられています。炎症が続くと、細胞分裂が続くので、突然変異が起こる確率が高くなるという側面もあります。

   住血吸虫は、おもに熱帯、亜熱帯地域の淡水にすむ貝が媒介し、宿主の静脈内に寄生します。卵が組織に入り込み、周囲の組織がそれに反応することでがんが起こるようですが、はっきりしたことはわかっていません。フィビゲルのノーベル賞に象徴されるように、寄生虫の感染でがんが起こることを証明するのは難しいようです。なお、日本では、媒介する貝の撲滅計画が進んだため、近年、住血吸虫の感染例はほとんど報告されていません。


蠢く

2019-03-26 23:17:26 | どこまで続くかこのブログ

蠢く=うごめく、と読みます、春+虫2匹。

実は一昨日にメールがきていたのですが気づいたのが夕方、町議選に向けての呼びかけでした。その関係で急遽メールリングリストをつくることになり、あーだこーだと頭と指で四苦八苦やっと出来て明日から始動。

4月に向けて我が身も蠢き出さねば、虫に顔向けができない感じ。

ありがたいことに娘の調子が安定して、気持ちも落ち着いて一人でいられる時間も作れるようになって来ているので、外出は制約されるだろうが、在宅で参加できるように工夫せねばと思う。

「がん」以外の課題の発信も出て来そうです。



「がん」ー36ー 吉田拓郎とがん

2019-03-25 21:34:21 | 「がん」を読む

今朝も吉田拓郎を聴きながら「しんぶん赤旗」を配って来ました、拓郎の歌う「元気」が今の私の「元気」に通ずるように聴こえてきます。 

 http://youtu.be/4TYEslVBj1c


一年目の春


二年目の夏

 


三度目の秋


四年目の冬

 

その吉田拓郎が「がん」のことを……。

 https://www.asahi.com/and_M/

entertainment/ent_1117132/


「がん」ー35ー 酒で顔が赤くなる人、食道がんに注意。

2019-03-24 16:07:03 | 「がん」を読む

このタイトルは私に向けたものなのです。

本のp95です、

● 再び遺伝的要因について
   では、遺伝的要因とはどんなものでしょうか。同じ人種でもがんにかかりやすい人とかかりにくい人がいて、その傾向が遺伝する場合だと考えればよいかもしれません。
   よく知られているのは、食道がんとアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の関係です。私たちの体内では、酒に含まれるエタノールを2段階で分解します。まず、アルコール脱水素酵素(ADH)でエタノールをアセトアルデヒドに分解し、それをさらにALDHで酢酸に分解するのです。
   ところが、同じ日本人のなかでも、このALDHの働きが生まれつき強い人と弱い人がいます。弱い人は、アセトアルデヒドをあまり分解できないので、アセトアルデヒドが体のなかにたまってしまいます。アセトアルデヒドは発がん物質のひとつなので、
ALDHが弱い人は、お酒を飲むとすぐ赤くなりますから、そういう人は食道がんに気をつけたほうがいいのです。ちなみに、白人と黒人にはALDHの働きが弱い人はいないそうです。

    第1章で、一対のがん抑制遺伝子のうち一方に変異をもつ人は、変異をもっていない人よりもがんになりやすいことを述べました。そして、その変異は遺伝することも述べました。ですから、がん抑制遺伝子の変異も大きな遺伝的要因だといえます。

   実は、図2ー7にも「遺伝的要因」を入れてあります。遺伝的要因がある場合は、ない場合に比べて図2ー7の①の変化が起こりやすくなり、がんを発症するまでの期間が短くなります。

(図2-7)

先の「第1章で〜述べました」は本のp 57の以下の記述です。

   ■がんは遺伝するのか?

   「がんは遺伝子の病気」であるといいましたが、はたしてがんは遺伝するのでしょうか。前述したようにがん抑制遺伝子の突然変異を親から受け継いだ子は、生まれながらにしてすべての体細胞で、一対あるがん抑制遺伝子の片方が変異を持つことになります。2つある細胞増殖のプレーキのうち、1つが最初から壊れているようなもので、がんが発症する確率は高まります。
   このように、病的な遺伝子の変異が親から子へ伝わることにより遺伝的にがんに罹患し、発症しやすくなるがんのことを特に遺伝性がん(腫瘍)と呼びます。
   もっとも、がん全体のなかでこうした遺伝性がんが占める比率はかならずしも高くありません。多くのがんで大多数を占めるのは、こうした突然変異遺伝子を持たない人が発症する「散発性がん」です。
   難しいのは、こうした「散発性がん」においても体質のような遺伝的要因が一部かかわっている可能性があることです。がんの発症には様々な遺伝子がかかわっていますが、そのすべてが解明されているわけではありません。肥満や高血圧、糖尿病などは、がんそのものの発症に直接かかわるわけではないものの、がんの発症確率を高める環境要因となると考えられています。このため、肥満や高血圧、糖尿病などを引き起こす遺伝的要因も、がんの発症にかかわっている可能性があります。


「がん」ー33ー がんの環境要因としての放射線(22日版)

2019-03-22 11:31:06 | 「がん」を読む

がん罹患の環境要因としての放射線について、本のp92の図です。

この図への説明文は、

   低線量の放射線被曝がさまざまながんと関係することも、疫学的に広く認められています。動物実験でも発がんが確かめられています。しかし、どのぐらいの線量でがんが発生するのか、被曝した年齢によって放射線の影響はどう変わるかといった、皆さんの疑問にちゃんと答えられるようなデータは、研究者の努力にもかかわらず、まだ得られていません。
   前に述べたように、放射線はDNAの二重鎖を両方とも切断することが知られています。これは放射線の直接的な作用ですが、間接的な作用もあります(図2-9)。細胞内の水分子を放射線が分解することで活性酸素が生じ、これが塩基を酸化して構造を変えてしまうのです。しかし、このような作用がDNAのどこに働くかという具体的な場所を突き止めることは、化学発がんの場合よりもさらに困難です。このため、化学発がんと同様、ゲノム解析を採り入れた研究が始まっています。

この本を読みはじめて、ましてや本について「つぶやき」だしていかに知識が足りないか欠けているか痛感しているのです。この「放射線はDNAの二重鎖を両方とも切断する」ということなど書き手としては読み手が当然理解しているものとして述べているのでしょう。

まず「前に述べたように」と書かれているのですが、これも私にとっては「?」なのです。そこでページを戻ってみたら、

【また始まった接続不調、明日に続く】

これ以降22日の「つぶやき」です。

(ページを戻ってみたら)

81ページに、

放射線があたった場合には、DNAの二重鎖が2本とも切れてしまうことがあります(後で詳しく述べます)。この場合は、染色体が途中で切れてさまざまな染色体異常が起こり、やはり細胞にとっては危機となります。

とありました。「詳しく述べます」の詳しい部分が昨日の太字で表示した部分ですね。

「DNAの二重鎖」、以前紹介したこれですね、

これに中学3年生の理科の知識、

   放射線ががんの原因になるということが、体の奥ー細胞のなかでどういうことが起きることなのか、中学校3年の知識に立って考えられるようにならねば、と痛感します。それを日本人の常識にしてフクシマの痛恨の体験を活かせるようにするのも「つぶやき」続ける意義でしょう。