kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

更衣、 衣替え

2024-06-01 20:25:44 | kaeruの五七五

いつものことで恐縮ですが、今日のワイコマさんのブログから頂いて来ました。6月1日は「何の日」として10の例が紹介されています、そのうちの「更衣(ころもがえ)」、

他の「◯◯の日」はこちらで、

 

六月は、水無月というようです。 - 日本の屋根裏人のワイコマ日記です

今朝の信州は、朝の内曇り空でしたが次第に雲が晴れてお天道様が顔を出してきました。気温は10度です。今日から6月、暦では水無月に入りました。今日の六月一日は、いろん...

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更衣が夏の季語だということは知っていましたが、面白いのは “民間では更衣と言わず「衣替え」と言うようになった” というところです。試しに、川柳では「更衣」は使われていませんでした、みんな(と言ってもネットで目についた範囲)衣替えでした。

例えば、

夏のブラ チラ見え用に 衣替え            匿名希望の女の子

傲慢な 政治に必要 衣替え      豆助

カメレオン 周囲に合わせ 衣替え   ティム

などがあります。

俳句の方では、

としとへば片手出す子や更衣  一茶

更衣年輪人をつくりけり    鈴木真砂女

卒寿にもいささかに夢更衣   保津 操

三句づつでは比較にならないでしょうが、それでも川柳は民間のいわゆる庶民の詩・文芸ということでしょう。

俳句で「衣替え」と詠むとそれは川柳だ、などと言われるのでしょうか、今月の句会で更と衣替えの二例を出してみようかな。


五月の五句

2024-05-17 12:32:45 | kaeruの五七五

一日の句会に出した句は六句ですが、各月五句づつ「KSネット交流会」の俳句の会作品集にアップします。

今月の五句として、遅れましたが昨日送信し、アップされました。

句会に出したがアップから外したのは、

三色のチューリップあり廃屋に

というので、一点も入らなかった句でした。アップされた句も出したそのままではなく、かなり添削しています。

他の人の句で昨日の句会とメーデーを詠んだ、

 メーデーの日だと気がつく句会の日 

 吟行に出てメーデーの日と気づく

と詠みなおされてアップされていました。

私の五句も出したときは、

 風薫る新大学生となって孫

 花蕊を掃く老妻の背の丸さ

 手を着く場探りつ初夏の闇におり

 夏近し名簿の一人に故と記す

 葉桜の揺れゆるやかに雷の雲

でした。

句会の選評等を通じて良くなったか、と思います。


五七五ラッシュ!?

2024-05-02 20:41:13 | kaeruの五七五

世の中は連休だという、道路は車のラッシュらしいが我が身は五七五ラッシュ。昨日の1日が第一水曜日ということで句会の月例会、それは問題なく迎えたのですが、世話人さんから「句会の発行する句集」の原稿催促。頭にはあったのですが他事に追われていて、四十七句の提出句も手がついてなく、ましてやそれにつける短文はまったく、という有り様。

昨日今日とそれにかかりきりになり、先ほど約束を果たしました。

そのひとつがこれです、

補足しますと、大谷選手がお茶の伊藤園とグローバル契約を結んだという、こちらですね。

大谷翔平選手が伊藤園「お~いお茶」とグローバル契約を締結! | ニュースルーム | 伊藤園 企業情報サイト

大谷翔平選手が伊藤園「お~いお茶」とグローバル契約を締結! | ニュースルーム | 伊藤園 企業情報サイト

大谷翔平選手が伊藤園「お~いお茶」とグローバル契約を締結! | ニュースルーム | 伊藤園 企業情報サイト

伊藤園 企業情報サイト

 

このニュースのポイントは向き合い方で幾つかあるでしょうが、その一つが「俳句」。

伊藤園が進めてきた「お〜いお茶」俳句と大谷選手の人気がマッチしたということで、大谷選手に係るイヤなニュースは別にしても、ここが散文的なお薦め「言葉」ではこんなにグッとはこないでしょう。やはり俳句の持っている語感・リズム感とお茶が醸す生活空間(感)、良いものです。

五七五ラッシュのもう一つが川柳の投句で、柳誌「つばさ」の今月号がはじめて先月中にポストinしたので、明日の午後はここに掛かり切りにならなければ……、明朝は配達当番ですので「お休みなさい」。


今日から「雨水」でした。

2024-02-19 21:59:52 | kaeruの五七五

二十四節気

「雨水」の季節です(2/19-3/4) | Solarita

「雨水」の季節です(2/19-3/4) | Solarita

二十四節気で、氷がとけて水となる「雨水(うすい)」の季節となりました。 「立春」の次の二十四節気は「雨水」です。日付は2月19~3月4日となります(毎年ズレはあります...

Solarita

 

こちらは、中国・新華社の日本語版での「雨水」、

【豆知識】二十四節気「雨水」とは

 


二月の五句

2024-02-12 13:44:06 | kaeruの五七五

今月の句会は例会のあと、一月がzoomだったので新年会的に飲み会でした。例会でもzoomはどうも気分がシックリいきません、やはり空間を共有していないと……。

俳句は座の文芸だと言います、だとすれば他の集まり以上に身体を持ち寄っての場が必要なのです。句会でもそうですから、飲み会を仮にzoomでやってもまったく盛り上がらないでしょう。

ということで、今月は例会➕飲み会で俳句の出来は別にして気分良く過ごせました。

これが、二月の五句です、

席上で、「主宰」から合同句集の第2集を作りましょう、との提案。

これが第1集で、ちょうど10年前でした、

句会200回を機に出したもので、各自100句づつ7人、今回は各自の句は47句でコメントをかなり長文で、と言う計画だそうです。この間仲間が1人増えて8人の合同句集になるでしょう。


一月の五句

2024-01-23 21:27:31 | kaeruの五七五

一月の定例句会が三日でしたので日をずらしズーム句会、私はどーもこのズームというのが苦手、なんとなくぎごちない気分で画面を見てます。

二月の例会のあと場所を移して新年会が予定されています、同じ部屋でみんなが見える場で句を写す手もと目元も見える、そういう同じ空間に居る、という感じが話しやすいし聴き取りやすい。句についての感想も本音が伝わると思います。

一月の五句は、

元旦の大震災をテレビ等の画面を通じてですが、目の前に……。

長谷川櫂さんは東日本大地震直後に短歌が次々と沸き出て、その後から己の生業としている俳句の詠みに移って来たと言われ、この二冊を世に贈ってくれたのでした。


「無念の死」 に寄り添う言葉

2024-01-11 17:51:09 | kaeruの五七五

昨日の「つぶやき」で長谷川櫂さんの「歌集」と「句集」をもとに何か「つぶやき」ます、とつぶやきましたが、こちらの一枚を見まして「kaeruのつぶやき」など無用だと思いました。

この一枚はこちらで読めます、俳人の言葉ですので縦書をイメージしつつ読んでみて下さいくだ。

「無念の死」に寄り添い言葉をつむぐ……藤沢市在住の俳人・長谷川櫂さん|レポート|WEBふじさわびと

「無念の死」に寄り添い言葉をつむぐ……藤沢市在住の俳人・長谷川櫂さん|レポート|WEBふじさわびと

 藤沢市在住の俳人、長谷川櫂さん。数多くの句集や俳句の評論、エッセイを発表し、現代の俳壇をリードし続けています。2022年1月に発表した最新のエッセイ集「俳句と人間」...

WEBふじさわびと

 

十二月の五句と新春福めぐり

2023-12-29 22:27:50 | kaeruの五七五

この「つぶやき」に「十一月の五句」をタイトルにして「つぶやき」ましたのは11月6日でしたので1ヶ月半ぶりです。今月の句会の例会日が世話人の体調が悪く一週間以上後にzoom句会になり、丁度その日町長選の事で集まる時間帯でした。

結局2ヶ月続いて欠席で投句だけ、以下この五句を投稿しました。

 

年末が急な町長選になり、それを受けて年始から住民運動的発想で臨まなければならない日々が……、と思いつつ昨日こんなチラシを見ていました。

住民運動と言っても根底になるには土地勘が必要でしょう、色々な歴史は地域のさまざまな所や人の繋がりのなかにあります。この日・7日出なければならない集まりがあり、この「小さな旅」を満喫できるか? ですが、行ってみようかと思ってます。


十一月の五句

2023-11-06 17:56:13 | kaeruの五七五

今月の句会を急用で欠席したので、その場で皆さんの評価を聞けなかったのですがその場にいた全員が採ってくれた一句、

秋の蝶朝の日差しを這ふ如く

やはり縦書きで読んでもらいましょう、先々月の蝶の句と併せて、

ネット句会に「十一月の五句」として投稿した分も併せて、


「俳句も川柳も、滑稽ということ」 その2

2023-10-10 18:40:49 | kaeruの五七五

昨日紹介の俳誌を拾い読みをしていたら、今日も「その2」として「つぶやき」たくなりました、がその前に、

昨日の五句を送信した後で推敲して訂正してもらった一句、

    潮風や秋の豊かさ東歌  を  潮風に万葉歌は秋豊か  に

    実は句会で点を貰えなかった二句のうちの一句なのです。

このところ『万葉集』を開く機会があり、東歌に目を通していたら「鎌倉」の地名が詠み込まれていたのです。そのことが頭にあって「東歌」を詠み込んでみたのですが、やはり「万葉集」として詠み込んだ方が良いですね。

 

では「滑稽」の方です。

まず俳句側から、 

次は川柳、

各々二ページ分の「論考」です、ここで目につくのが これ

同じ歌ですが、右は「俳句」から左が「川柳」です。

論者の俳句・井上泰至氏、川柳・渡辺美輪氏が申し合わせしたわけではないでしょうから、この私でも知っている有名なこの俳諧連歌は、この種の論の出発点として五七五の世界では共有されているのでしょう。

となると「俳句も川柳も、滑稽ということ」を考えていくうえで頭に入れておく必要がある歌だと思いますので、この部分の文字移しをしておきます。

 論考〜俳句と笑い 「俳」の精神

            井上泰至(「上智句会」「若葉」)

 「笑い」はその人のセンスや品格と切っても切れない。俳句もまた同じである。顰蹙を買いそうな猥談も、語る人次第で、破顔一笑の交流が生まれる。どのように上品な言葉を並べ立てたところで、「心」が本音のところで離れていては、会話は苦痛以外の何物でもなくなる。
 俳句の源流は、饗宴の「座」という環境に求められる。目的とするところは、「おもてなし」を通して、心を繋ぐことにある。そこには酒食も伴うが、つまるところ目指しているのは、「笑い」による共感だ。「俳」とは滑稽のことなりというのは、実に正当な命名である。
 しかし、「笑い」ほど趣味の成熟を照らし出すものはない。下品な言葉を使うだけなら、
児戯に等しい。俳諧も、発生の局面においてまたそういう要素はあった。

  霞の衣裾は濡れけり
 佐保姫の春立ちながら尿をして

 今日書き残された中で、初期の俳諧を典型的に示す『犬筑波集』の一連である。春「霞」を、シースルーの絹の衣に「見立て」るのは和歌以来の常套。貴族文化の「和歌」の上品な素材を詠んでおいて、「濡れ」ていたのは、春の女神佐保姫が立春に立ち小便をしたからという落差が笑いを呼ぶ。 だから俳諧は、座興として長く書き残されることがなかった。ただし、これは単純な「雅」の破壊ではない。むしろ「雅」の美に憧れ、和歌的連歌を食傷するほど詠んだ末の「座興」なのである。

 論考〜川柳と笑い  川柳における滑稽・ユーモア

          渡辺美輪(「現代川柳」編集長)

 川柳と俳句の起源は、共に俳諧連歌にある。古代から和歌や歌道を「敷島の道」と優雅にいい、これに対して連歌はやや泥臭い・田舎じみたものとして「筑波の道」といいならわしてきた。

  霞の衣裾は濡れけり
 佐保姫の春立ちながら尿(しと)をして
                     (『新撰犬筑波集』)


 俳諧の「俳」は、室町時代には「そしる・非難する」の意味をする「誹」の字を当てており、「誹諧」とは「おどけて悪口をいう」こととされている。「俳句」の「俳」もまた同じく、おどけ、たわむれ、滑稽、諧謔などを意味する。
 川柳は前句付として生まれた。前句付は、前句の内容を受けて発想の転換をはかり、ピリッと辛口の批判をし、あるいは読者をおもしろがらせ、あるいはあっと言わせることを旨とした。やがて前句がなくとも付句のみで句意のわかりやすいものが独立していく。古川柳の三要素といわれる「穿ち・軽み・笑ひ」は、「俳諧」そのもの。川柳は「俳諧」の申し子だったのである。

 女の誉る女すくなし           (『誹風武玉川』)
 武蔵坊とかく支度に手間がとれ    (『誹風柳多留』)
    母親はもったいないがだましよい  (同)

 投句料(花代)を集めて点者(選者)に好作品を選ばせて刷り物にし、高得点句には賞金を出す前句付興行は、江戸の町の知識人の楽しみであった。明治時代に入り、投句先は新聞社や雑誌社となる。

川柳も俳句も本文は、五七五の十七文字ですが論するとなるとこれでなかなか奥行きも深そうです、面白さとは奥深さでもあるようです。