今日の「てんがらもんラジオ」の向井さんの話の部分ですが、途中からです。それも12分間と32分間に分かれてしまいました。月曜の再放送であらためてアップしたいと思います。
https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=292008744837284&id=100020844812524
バスガイドの向井さんが未だ見ぬ名所を語るとき、まず耳に飛び込んでくるのが「なんと!」と言う感嘆詞の多さ、自分も未だ行っていない観ていない場所への感嘆詞です。確かにネット時代ですからアレコレの映像を見ての話ですが、お屋敷の百畳敷の部屋に広がる二百鉢の梅の盆栽、三万本の白梅が丘を埋める八女市の谷川梅林も耳からだけで想像できます。
ガイドで培った言葉の力が映像を伴って来るのでしょう。すると各梅の名所の梅の精霊が向井さんの口を借りて、聴く人を誘いに現れるのではないかと、風邪気味が抜けないの私の頭には思えてくるのです。向井明美さんが「梅の精」だとすると白梅か紅梅か、言うまでもなく紅梅でしょう。高浜虚子の句に、
紅梅の紅の通へる幹ならん
がありますが、実際に紅梅は幹が赤く枝を切れば切り口も赤い、向井さんの感嘆詞の多さは、紅梅の精のなせる技でしょう。梅の精が現れたならば次は松の精の一句、
梅の精は美人にて松の精は翁也
夏目漱石の句ですが、先程の梅の盆栽二百鉢の座敷には五葉松の盆栽がそれも樹齢80年から230年という、句に詠まれている翁そのものの姿で250鉢置かれているのだそうです。
しばし座敷のなかにただずみ耳を傾ければ、梅の精松の精の語り合うのが聴こえてくるかもしれません。こう書くと向井さんの語った「恋の神社」に触れないわけにはいきません。耳で聴くと「鯉の神社」とも聞けるのですがまぎれもない「恋の命・コイノミコト」を祀ってある神社です。
ここは若いカップルで賑わうそうですが、それはそれとしてシニアも向かうべきでしょう。いやシニアこそ足を向けるべきと密かに思うのですが、如何でしょうか。全国のシニアが銀婚金婚ダイヤモンド婚には、手を携えてこちらへ、恋の命に感謝せねば済まないでしょう。
福岡県筑後市水田62番地の1⛩恋木神社
終わりに、昨年上田での中学校の同級会で、ガソリンスタンド経営の友人が「真田丸」の後、目に見えて車が減ったとのこと。「西郷どん」後の鹿児島に限らず観光地のありよう、筑後七国の取り組みも話されていましたが、「てんがらもんラジオ」発の新コースが生まれてもいいのではないでしょうか。