kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

続けての桜話。

2015-03-31 21:53:11 | kaeruの五七五

 桜の句として歳時記に出ている

  さまざまの事思い出す桜かな 

は芭蕉の句です。

 では我が家の桜にどんな思い出があるのだらうと思ったのですが、あまり出

てきません。 自分の育ったところならとkaeru夫人に聞きましたが、取り立て

て話すようなことも無いようです。

 以前は山桜のような白色で、全体として咲き方も少なかったそうです。 毎年

のことですから気づきませんでしたが、そう言われればいかにも春到来を告げる

感じで咲くのはこの数年のことでのようです。 それは私が家にいるようになった

からかも知れません、春を知らせるこの樹に関心が強まったせいかもしれません。

 

 桜の寿命はどのくらいなのか、樹齢1000年という樹もあるようで、100年単位

での命なのか。 そうなると我が家の桜もこれからが盛りを迎えるのかも知れませ

ん。 人間の尺度で姥桜(うばざくら)などと言ったりしますが、本当は人間の庭で

何代かの縦の絆を見ているのかも知れません。


お花見。

2015-03-30 23:55:35 | kaeruの五七五

 お花見といっても出かけたわけではありません。

 我が家の桜で酒もなく疲れもせず、です。

 これは昨日小雨の中の花模様、

 

 

 こちらは今日、晴天のもとでの……。

さくらを詠んでも一茶の句は面白い。

 憎い程桜咲かせる屑屋哉

 よるとしや桜のさくも小うるさき

 桜花何が不足で散りいそぐ


ひらがなだけの句。

 さくらうらおもてなしさくらさくら          高橋とも子

 さくらさくらあなたにすこしかたむいて     鳥飼文子

 さくらさくらもらうふとすればのどぼとけ     黛まどか

 さきみちてさくらあをざめゐたるかな      野澤節子  


花疲れ。

2015-03-29 20:47:26 | kaeruの五七五

 「疲れ」話も三日目となるとつぶやくのも疲れてきます。それでも始めたのは「疲れ」の語源を知りたいと白川さんの『字訓』を開きました。詰まるに通ずるのかと思ったのですが、そうではなくて「尽く」と同じことのようです。「身体の力が尽きて、動く力がなくなることをいう」とあります。

 これから、花見に身体の限りを尽くして心身ともに参った!という状態になるやも知れません。そんな時にこんな俳句を思い出して下さい。

 花疲れ糸の切れたる如く座す  宇都木水晶花

 帯ときし渦のなかなる花疲れ  神明セツ子

 帯とくや花疲れより人疲れ   鈴木真砂女

 花疲れ帯ながながとときしまま 足立文女

 さよならを交し一気に花疲れ  村山映

花疲れを詠んではいませんが、この句を、 

 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 杉田久女

 

 注:「ながなが」と「いろいろ」は、句では

  「くの字点」ですが、横書きですのでくりかしました。

 


疲れに効く言葉。

2015-03-28 21:01:08 | 中間詩的つぶやき

 昨日は体の疲れ、今日は精神の疲れるのです。

 kaeruにも精神があるのか? あります、繊細で

傷付きやすい精神が体中に張り巡っているのです。

これで中々取扱は難しいのです。

 それはそれとして、こういう時は子供の寝顔など見るといやされるのですが、もうそういう機会は無い、そこでこんな「ひとこと」で。

⇒ 入れ歯を外してブラシで掃除。小1の孫が「おじいちゃんの歯はいーなァ。痛い時はそれで歯医者さんに見せればいいんだネ」。


「疲れ」を詠む。

2015-03-27 22:55:47 | kaeruの五七五

 朝は朝でかなり歩き午後から半日東京に出て、数十年ぶりに昔住んでい

た周辺をきょろきょろしながら歩いて来ました。 

 

 回転の悪い頭がさらにまわらず、首から上が不動様。

 でもchidoriさんがバッタンキュー寸前までブログ発信をしていることを見習

おうと殊勝にも思い、それならば「疲れ」を詠んだ俳句を記して一日の足跡

にしようと思いました。

 

 畑打って酔へるがごとき疲れかな    竹下しづの女

 読みつかれ春日を膝のうつつかな    石川桂郎

 疲れ鵜の疲れあきらか羽を延べ      鷹羽狩行

 

 春の灯や疲れの文字の多きこと     kaeru


「てんがらもん159回」 温かラジオ。

2015-03-26 23:00:27 | 「てんがらもんラジオ」

 てんがらもん159回 ← ここをクリック。

 ゲストとして出た27歳の早田さんが番組の感想を聞かれて「温かいラジオだな」と思ったとの言葉が番組全体の内容でした。

 先週の玉利さんの話で、世代を繋ぐ絆をと感想を述べたのですが、その姿が今日のスタジオに実現していたのです。人の役に立つ仕事に就きたい、と思い高校生の時合唱で訪れた高齢者施設で喜んでもらったことから、介護の仕事を目指すようになったそうです。

 4月から開園される特別養護老人ホーム七福神は早田さんの希望を活かす仕事場のようです。まず、早田さんを責任者にして施設内に地域活性化委員会がつくられて、地域との一体になった施設づくりを目指していると感じられました。

 地域の自治活動の中心になる町内会への加入、地域での各種イベントへの参加、そして施設内のホールも地域の諸活動に開放されるとのこと。 施設は地域に開かれ地域は施設を活用する、話のなかで認知症予防セミナーの取組がでましたが、こういう困難で関心の高い問題を、地域と一緒に考えてくれる施設だというイメージが抱けます。

 幼稚園あとが老人ホームになる、確かに一面さびしい思いもしますが同時に、村永さんが言っていたように施設に入居した親の近くで住む子供所帯が地域に移り住むこともありえるでしょう。 自治体が地域の空き家の活用も視野に、政策化することもできないことではないでしょう。

 施設は40床で90歳以上がかなりになるそうです。

 番組が終わって、20年後の村永さん、上床さん、有馬さん、と早田さんはどういう繋がりのなかにいるだろうという思いがよぎります。20年後、伊敷団地に「七福神」があってよかった、早田さんが活気のある地域だと言っていたが、若い世代も増えさらに活気のある町になった、と言えるようにしてもらいたいと思います。 以前ゲストで伺った中野医師の「在宅医療が日本を変える」という思いと重なり、ここにも全国へ発信するものを期待します。


花言葉と俳句。

2015-03-25 20:32:54 | kaeruの五七五

 花言葉とはと広辞苑を引っ張り出しますと 「種々の花に、その特質によって

象徴的な意味を含ませることば」 とあります。 

 いうなればその言葉でその花が思い浮かぶようなもの、ということになるの

でしょうが、はたしてどうでしょう。

 

  「全てを君に捧げる」 がナズナの花言葉であったことに意外感をもったよう

に、なかなか一致しないのでは、と思います。

 

 昨日出しっぱなしにした花言葉はそれぞえ次の花のものです。

慈愛=スギナ、 やさしい人=おぎょう (母子草)、 すべてを君に捧げる=ナズナ

追想=ハコベ、 適応力=スズシロ(大根)、 貧乏だが高潔=セリ

 

 さて、「密かな楽しみ」を花言葉にしてたはず?

 残ったのは仏の座だけです。 昨日 本(『園芸大百科事典』)を見た時、そこに

(仏の座)あったはずなのに、今見たらありません。

 見間違い? そうでしょう、でもおゃと思って確認したはずなのですが。

 「ひそかに」 誰かが 「楽しみ」 を隠したようです。

 

 七草の俳句を一句づつ、kaeuの場合は「詠みません」ではなく「詠めません」

ですので、歳時記から。

「セリ」      芹の水暫く広くなりにけり        松藤夏山

「ナズナ」    旅淋し薺咲く田の涯しらず       阿波野青畝

「ハハコグサ」 どこまでも日ざしやはらか母子草   西宮舞

「ハコベ」    足もとにありししあわせ花はこべ   北さとり

「ホトケノザ」  ふたたびは逢はぬ人かも仏の座   中村苑子

「スギナ」    鉄道員雨の杉菜を照らしゆく      福田甲子雄

「ダイコン」   大根の花の雪白子は育つ       大野林火


春の七草。

2015-03-24 14:32:04 | kaeruの五七五

 広辞苑では 「春の七草」 を 「芹、薺、御形、繁縷、仏座、菘、蘿蔔」

とあります。 

 振り仮名を書きます。「せり、なずな、ごぎょう、はこべ、ほとけのざ、

すぎな、すずしろ」 です。

 

 昨日の写真を上から読みますと、

 ごぎょう(母子草)、せり、はこべ、なずな、ときましてその次が

 七草なのに八枚あるかの理由なのです。

 絵は「ホトケノザ」で、次が 「タビラコ」 というものだそうです。

 説明によると、春の七草の「仏の座」は「タビラコ」のことだそうです。

 タビラコと読んで外来種かと思ったのですが、「田平子」なんです。

 こう見ると、田圃に平たく生えている、という説明が良く分かります。

 

 あとの二枚はkaeruでも分かります、スギナ、でも漢字は読めな

かったです。ましたや次は写真は大根ですが、漢字をスズシロ?

まったくお手上げの漢字(感じ)。

 他の辞書に 「清白」とあり「すずしろ」と訓じられていました。 これ

でしたら読めなくもないし、分からなくもないという境界でしょう。

 

 さて、花言葉を順不同で書きます、どれがどれか?

 ①慈愛 ②優しい人 ③すべてを君に捧げる(これは分かりますね)、

 ④追想 ⑤密かな楽しみ ⑥適応力 ⑦貧乏だが高潔

(「今日の一句」にない言葉は他によります。タビラコの花言葉は見つ

かりませんでした。)


花詠む人と思いしに……。

2015-03-23 22:58:49 | kaeruの五七五

 先日知人で俳句を詠む人と道を歩きながら、菜の花の前でどう詠みますか、

とききましたら私は花を詠みません、と言われました。その人はkaeruなどと違い

俳句年鑑に俳人として載っている人ですからかなりな詠み手です。

 俳句で 「花鳥諷詠」 といわれ詠む対象としての花は大きな存在ですが誰もが

詠むわけでもありません。

 以上は私が余りにも花のことを知らないことの煙幕にしようとするために持ち出

したことです。 そうは言っても花と俳句の縁の深さ、というより花言葉など花と言

葉の繋がりの深さとしてみることができます。

 そこで昨日の続きで、春の七草を並べてみました。

 写真と絵はwikipediaによるものです。

 七草と言いながら八枚あります、その説明と花の名前は明日にします。

r

 


きずな なずな。

2015-03-22 21:26:05 | kaeruの五七五

 漢字にすれば絆と薺で、特に関係はありません。 ブログの「つぶやき」で

絆について書いていて頭のなかで「きずな」が「なずな」に入れ替わったりし

ています。

 ならば今日は「なずな」についてつぶやこうと、

まずwikiから写真です。

 そして歳時記を開いたら、

芭蕉、蕪村、一茶の句がありました。

 芭蕉 

  よく見れば薺花さく垣ねかな

 蕪村

  妹が垣根三味線草の花咲ぬ

 一茶

  行灯やぺんぺん草の影法師

 

 私には子供の頃の春の道端の記憶とともにぺんぺん草という名前が馴染んでいます。ぺんぺんは三味線の響からきているわけです。

 この花の花言葉、知ってますか。

知らない人にお聞きしましょう。次の花言葉のうちどれだと思います?

①初々しい ②すべてを君に捧げる

③追想

答は②なのです、意外だと思いませんか。

花としては何やら淋しげですが、秘めたる情熱は!という感じなのでしょうか。

因みに①は菜の花、③はハコベ、です。

花言葉はNHKの「ラジオ深夜便 きょうの一句」によります。