桜の句として歳時記に出ている
さまざまの事思い出す桜かな
は芭蕉の句です。
では我が家の桜にどんな思い出があるのだらうと思ったのですが、あまり出
てきません。 自分の育ったところならとkaeru夫人に聞きましたが、取り立て
て話すようなことも無いようです。
以前は山桜のような白色で、全体として咲き方も少なかったそうです。 毎年
のことですから気づきませんでしたが、そう言われればいかにも春到来を告げる
感じで咲くのはこの数年のことでのようです。 それは私が家にいるようになった
からかも知れません、春を知らせるこの樹に関心が強まったせいかもしれません。
桜の寿命はどのくらいなのか、樹齢1000年という樹もあるようで、100年単位
での命なのか。 そうなると我が家の桜もこれからが盛りを迎えるのかも知れませ
ん。 人間の尺度で姥桜(うばざくら)などと言ったりしますが、本当は人間の庭で
何代かの縦の絆を見ているのかも知れません。