昨日は「町100年誌」に、葉山町が自治体として「非核・平和」を意思表明した議会決議と町長宣言の事が、「100年年表」に無いことを書きました。
続けてそれに類する話。
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昨日の年表部分です。
この(平成)16年12月に「葉山ロイヤルワイン発表」とありますが、これが「100年史」でも「90年史」でも、挙げられていません。
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前年に「ワカメオーナー制度創設」が記されていますが、「ミニ年史」の方にはありません。
そこで思ったのですが、町制100年記念誌(それ以前から)の記述に、「産業の推移」の「章立て」が無いことです。この100年間を始め、町制施行以前からこの地の人々の暮しを支えて来たのは、一次産業(農業、林業、漁業)を始めとする二次、三次の緒産業で、その産業のこの地域での推移をテーマに「章」があったら系統性をもって記述されていたでしょう。そうしたら「ワカメ」と併せて「ロイヤルワイン」も葉山町の自然を紹介しつつ、それに従事する人々の姿を後々の人にも伝えていたと思うのです。
嘗て山本勝哉氏が元気な頃、「葉山町史」について「葉山町にも逗子市史のような本格的な自治体史」が必要だと、話し合ったことを思い出しました。時代の推移に伴って、時代を切り拓くその社会(自治体)の主人公としての歴史視点からの「町政史」が編みだされることが期待されます。
その意味で「町制100年誌」の第一章が「101年目からの葉山」で始められていることは、意義のあることだと考えます。
後の人々の努力は常に先達の努力を受けてのものです。思うに、平成18年に「ポケット版 葉山町の概要」を発行された当時の「葉山町総務部企画課」の人々が努力があって、私の「抜けの見つけ」も出来たわけです。
「町制施行90周年記念誌」から「町制施行100周年記念誌 葉山」までこの歳月の集約があってこそ「101年目」を起点として、一住民として「葉山のあゆみ」を重ねることが出来るのです。
その意味で私にとって、この「100周年記念誌」は座右の書となりました。