ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

鈴鹿最南部の山・油日岳(5月1日)

2009-05-02 20:23:26 | 山日記
奥予野森林公園にある南登山口です。


「東海自然歩道ゾロ峠」の道標下に
「壬申の乱・大海人皇子美濃への通路」「源義経平家追討のため四国への道」
などの標識があり、何となく歴史の香りがします。


整備された沢沿いの道を登り、最後はヒノキ植林の階段道で
あまり峠らしくないゾロ峠に着きました。
立派な道標は「ぞろぞろ峠」となっています。


休まずに左の「倉部山」へ向かいます。
小さなガレ場を通り植林帯の中を急登すると、細長いピークの上で
倉部山の標識がありました。
右手が大きく開けたガレ場の上で、正面に錫杖ヶ岳、その右に経塚山
が望めます。


ここから三国岳へは虎ロープの張ってある急登です。
あちこちでイワカガミの花が迎えてくれたおかげで疲れも感じず、
思ったよりも楽に三国岳に着きました。
前に油日からここまで来て、同じ道を引き返したところです。


「イワウチワもあればいいのに」と言っていると、タイミングよく
♀ペンが何輪か咲いているのを見つけました。
しかし蕾も多いカガミに比べ、ウチワの方は花期が終わったらしく
少し萎れた感じでした。


ここからの急な岩場の下りには、真新しい白いロープが張られています。
下りきった鞍部から登りかえすと忍者岳です。
確か前は東油日岳と呼ばれていた728mピークで、今日の縦走路中での
最高点になります。
この先で今日初めて男女5人のグループ、続いて地元の単独行の男性に
出会いました。


さらにキレット状のところや崩壊の進んだ痩せ尾根上を交えて
アップダウンしていき、加茂岳の標識を過ぎるとスギの古木が影を作る
油日岳に着きました。
岳明神の祠に手を合わせ、昼食にしました。


滋賀・三重の県界尾根を下り、13時前に登山口に帰着しました。
二人ともとても快調で、花と展望の楽しい山歩きに満足した一日でした。