今日、見てきました。
確かに山岳風景は素晴らしく、とても美しい映像でした。
秋の室堂周辺の紅葉は目を見張るほどで、朝日や夕日に染まる剣岳は
神々しいほどでした。
1年前に撮影中に落石があり録音技師の方が重症を負われたそうですが、
数々の困難を乗り越えて完成された映画は一見の価値があります。
しかし、原作と違う不満な点がいくつかあります。
1.小島烏水ら日本山岳会会員が、かなり嫌みな人物に描かれていること。
原作にはビスケットを勧めたり、装備を見せびらかすところはなかったと
思います。
実際は柴崎測量官はその後、日本山岳会に入会されていますし、それ以前
からも会員と交際があって「愛敬の念をもっていた」と、原作あとがきに
あります。
なお、登頂後に柴崎測量官が別の山から測点しているときに、小島が手旗
信号で賛辞を送ったというのは、原作では文言はほぼ同じですが剣沢の幕営
地に届いた手紙になっています。
2.陸軍(参謀本部)の強圧的な態度は事実でしょうが、国村隼演じる上官
の言動は、原作に比べてかなりオーバーと思います。
また、新聞(富山日報)記者も悪者扱いですが、あの記事がなければ軍の
思惑通り柴崎測量官の業績も、現在、重要文化財になっている錫杖の頭も
世に出なかったかもしれません。
3.他にも原作にない宇治長治郎の息子や妻が出てくるなど、映画を面白く
するための脚色に、上の諸点は欠かせなかったのでしょう。
それでも、結論としては「見て良かった」映画でした。
帰ってからネットでもう一度、復習してみました。
「日本測量協会」のホームページ「点の記・コーナー」が一番充実している
ようでした。ここから東映の公式ページへもリンクしています。
確かに山岳風景は素晴らしく、とても美しい映像でした。
秋の室堂周辺の紅葉は目を見張るほどで、朝日や夕日に染まる剣岳は
神々しいほどでした。
1年前に撮影中に落石があり録音技師の方が重症を負われたそうですが、
数々の困難を乗り越えて完成された映画は一見の価値があります。
しかし、原作と違う不満な点がいくつかあります。
1.小島烏水ら日本山岳会会員が、かなり嫌みな人物に描かれていること。
原作にはビスケットを勧めたり、装備を見せびらかすところはなかったと
思います。
実際は柴崎測量官はその後、日本山岳会に入会されていますし、それ以前
からも会員と交際があって「愛敬の念をもっていた」と、原作あとがきに
あります。
なお、登頂後に柴崎測量官が別の山から測点しているときに、小島が手旗
信号で賛辞を送ったというのは、原作では文言はほぼ同じですが剣沢の幕営
地に届いた手紙になっています。
2.陸軍(参謀本部)の強圧的な態度は事実でしょうが、国村隼演じる上官
の言動は、原作に比べてかなりオーバーと思います。
また、新聞(富山日報)記者も悪者扱いですが、あの記事がなければ軍の
思惑通り柴崎測量官の業績も、現在、重要文化財になっている錫杖の頭も
世に出なかったかもしれません。
3.他にも原作にない宇治長治郎の息子や妻が出てくるなど、映画を面白く
するための脚色に、上の諸点は欠かせなかったのでしょう。
それでも、結論としては「見て良かった」映画でした。
帰ってからネットでもう一度、復習してみました。
「日本測量協会」のホームページ「点の記・コーナー」が一番充実している
ようでした。ここから東映の公式ページへもリンクしています。