ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

続・大和な雛まつり

2013-03-01 15:58:29 | 大和郡山歳時記

 

川本家から元の参道に帰り、源九郎稲荷神社を訪ねました。


赤い鳥居を潜り参拝します。拝殿から神殿を見たところ。



ここは歌舞伎の「義経千本桜」に登場する源九郎狐ゆかりの神社です。


そのため芸能関係者の崇拝も篤く、昨2012年9月には中村勘九郎さんが、また今年2月1日には松竹座の公演で「狐忠信」(源九郎狐)を演じた市川猿之助さんが参拝されています。


この神社には現在、神主さんが不在で、お近くの中川さんご夫妻はじめ何人かの方がお守りされています。


社務所の前の床几に腰を掛けるように勧めて下さった中川さんから、色々とお話を伺いました。





この古いお雛様は花街だった頃の廓のイトさんコイさんたちのもの。他の人形などは全て中川さんの奥様の手作りです。




「白狐お渡り」は昭和初年頃、この神社の地続きの洞泉寺町の遊郭の楼主たちが中心となって始まった行事で、白狐の面を被った行列がお囃子と共に市内を練り歩いたといいます。


戦争などで中断されていた行事は、昭和53年に大和郡山市青年会議所などによって復活し、中川さんはそれ以来、40年も「白狐お渡り」行事の世話役を続けておられます。これから子供たちの笛や踊りの指導で忙しくなると笑っておられました。(上の2枚の写真と文の一部は、当BLOG2007年4月の記事より再録しました)

お忙しい中を長い間いろいろ説明してくださった中川さん、ありがとうございました。