花蓮は有名な大理石の産地で、昨夜停まったホテルにもふんだんに大理石が使ってありました。太魯閣から花蓮への帰り道でこんな公園の横を通りました。歩道にも大理石が敷いてあります。
大理石の工場に寄りました。これは大理石の板を切断しているところ。
色んな製品が置いてあります。名前は忘れましたが、この石の模様はまるで山水画のようです。
広い工場内をバスで移動する間には「日光猴軍団」の施設もありました。博物館風の建物にきました。
入口の前にはずらりと十二支の像が並んでいます。変愚院の干支の台座の文字は「忠義傳家」。隣りのイノシシさんの「諸事如意」の方がいいなあ…。
中に入ると芸術品的な石製品がずらりと並び「撮影禁止」。先ほどからずっと案内してくれた工場長?が、台湾で採れる各種原石の産地から製品の良し悪しの見分け方まで、立石に水、淀みない早口で説明。その流暢な日本語にあっけにとられていると、やはり日本人でした。その部屋の奥のカーテンを開けると…案の定ショッピング・コーナーがあるのでした。翡翠も猫目石もパワーを出す玉の腕輪も…変愚院夫婦には無縁の品で長く感じる時間でした。
今日は、花蓮から七堵まで特急列車で移動する予定です。ツァーではよく新幹線を利用しますが、これは西海岸側を走っています。「新幹線はコーヒーサービスがあるだけで、それもなかなか出ない。東海岸を走る鉄道は美しい海岸の景色を見ながら、のんびりくつろげる」とこれはガイドの寥さんの弁。
バスが花蓮駅に着こうかというときに廖さんのケイタイに緊急連絡が入り「問題発生」。先発の貨物列車が七堵の手前で脱線して各列車が停まっているとのことです。
廖さんが駅員に説明を求めたり、会社(現地と日本の催行会社)の指示を仰いだりしている間、しばらく下車していいことになり駅へ行って見ました。スーツケースを並べた大勢の中国人や、現地の人、日本のツァー客で駅の内外は大混雑でした。10時35分発の列車に乗る筈でしたが、いつ出発するか見込みがつかないようです。あとの観光スケジュールもあり、急遽、バスで行くことになりました。昼食は列車内で弁当を食べる予定でしたが、山道を行くバスでは無理なので駅近くの食堂へ行きました。
11時、貸し切り状態の食堂で「台鐵弁当」を食べました。大きな豚肉のステーキや天ぷら、煮玉子、シシャモのフライ、野菜サラダまで入って80元(240円)プラスお茶(ペットボトル20元)。これだけでお腹いっぱいなのに、お詫びにとワンタンのサービス。美味しいスープに具たくさんのワンタンが10個も入っていました。これで60元(180円)は安い!
食事を済ませて12時前、バスに乗り込んで海沿いの道を北へ向かいます。太魯閣との分岐を過ぎると山道にかかります。海からすぐに断崖が迫り、地図を見ると鉄道と道路がもつれ合うように、幾つものトンネルを連ねながら続いています。
今日は右側の席で、海岸美は楽しめましたがスリル満点。
曲がりくねった山道をジェットコースターのように登り降りしていきます。
一つ間違えば太平洋へ真っ逆さま…。
結構、対向車もあり、それも時々ヒヤリとするほどのスピードで突っ込んできます。これまでにバイクの横転事故、車同士の事故を見ているだけに(このあともう一度クラッシュしている車も見た)、運転手の李さんの腕を信じるより他ありません。
おまけに崩落事故も多いのか、こんな処を過ぎると
復旧工事もあちこちで行われていました。
ようやく山道が終わって海岸線が横に見えるとヤレヤレ。和平という町だったと思いますが、駅前には代替バスでしょうか、ぎっしりと大型のバスが並んでいました。その中をすり抜けるように走って、さらに北へ。14時過ぎに着いた町(南澳?)のガソリンスタンドで、台北から迎えに来たバスに乗り換えました。これから又あの長く厳しい山道を運転して帰る李さんに、心からお礼を言って別れました。