ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

トプカプ宮殿の至宝展

2007-10-19 17:16:43 | Weblog
昨10月19日、京都文化博物館へ「トプカプ宮殿の至宝展」を見に行きました。
トルコ・イスタンブールのこの宮殿の名は、私には1960年代のアメリカ映画「トプカピ」で記憶に残っています。
 メリナ・メルクーリ扮する女盗賊が恋人や仲間達と共謀して、奇想天外な方法で王宮から宝剣を盗み出す映画でした。



今回の展示では「オスマン帝国と時代を彩った女性たち」の副題で、政治・軍事・宗教やハレムの女性たちの生活を偲ばせる140点が展示されています。

パンフの左上はターバンの飾りですが、真ん中のエメラルドは長さ5センチ、262カラットの大きさです。他にもダイアモンドなどがふんだんに使われています。
下はこれまで門外不出だった「金のゆりかご」。妃に王子が生まれたときに贈られる無数の宝石を散りばめた、目も彩な揺りかごです。
中央は象牙で作られた化粧箱。中の香水の小瓶や小さな蝋燭切りまで金や銀や宝石で作られています。

会場ではバラの香りが散布されていて、まるでひととき現実を忘れるような夢の世界でした。


外に出ると朝からの雨がまだ降り続いていました。
京都の町を歩く気力も失せて、お昼を食べたあと八つ橋をお土産に買って、真っ直ぐ帰りました。


縄文おやき

2007-10-18 09:07:42 | Weblog


ネットでみた信州小川村の「おやき」が美味しそうだったので、取り寄せました。
小川村は国道148号線やJR大糸線の走る糸魚川街道を挟んで、白馬や後立山連峰を望む絶好の位置にあり、何年か前の夏に車で展望台に登ってアルプスの展望を楽しんだことがあります。

野沢菜やキノコ入りの「おやき」は定番ですが、マッタケやリンゴ入りははじめて食べました。
古い製法を受け継いでいるという、この「おやき」、期待に違わぬ味でした。

自然林の山・清水ヶ峰(1)

2007-10-16 21:26:35 | 山日記
<今回は投稿順でなく、時間の経過に随ってレポートを並べます>

10月13日(土)、JAC関西支部山行で清水ヶ峰に登りました。
リーダーのMさん以下10人のメンバーで、五條市(元大塔村)の赤谷オートキャンプ場近くに車を置いて出発。



清水ヶ峰は奈良教育大学の実習林の山で大学への届けが必要です。
大学の自然環境教育センター裏手が登山口で、「マムシ(ヘビ)、ハチに注意 元気に下山しましょう」の標識が立っています。
最初からスギ、ヒノキ林の中の階段道ですが、夫婦松(アカマツとゴヨウマツが根本で合体している)を過ぎると尾根道になります。
ブナ、ミズナラ、リョウブなどの美しい緑の中を次第に高度をあげ、登山口から約1時間で標高800mの休憩ベンチに着きました。
ここからは等高線をまくように「トチノキ回廊」を歩きます。



斜面の右下に大きなトチノキが二本。奈良県下一番の大きさといわれています。
右下に立つ人の姿と比べてみて下さい。



沢を渡るところにトリカブトに似た白い花が咲いていました。
あとでMさんから、トリカブト属のシロバナサンヨウブシと教えて頂きました。



小さな枝尾根を登った林の中で、ふかふかの落ち葉に腰を下ろして少し遅めの昼食をとりました。



いったん沢に下り、登り返します。この辺りの地形は少し複雑ですが、木の幹に黄色いペンキ印が塗られていて正しいルートを導いてくれます。


「第三の(巨大)トチノキ」の側を通って行きます。(続く)

自然林の山・清水ヶ峰(3)

2007-10-15 09:50:58 | 山日記


清水ヶ峰山頂からの展望は、東から南にかけて開けています。
これは、ほぼ東に見える鋭鋒・釈迦ヶ岳です。



東南の眺め。中央の整った形の笠捨山を挟んで、左に奥・中・南の八人山。
右に地蔵岳、蛇崩山…



カシミール3Dで作図してみました。



ゆっくりと眺望を楽しんだあと、北東に延びる尾根道を下りました。
美しいブナ林の中を抜けていきます。
たっぷりと緑の森林浴に浸り、心身ともにリフレッシュできた楽しい一日でした。

里山の実三題 (10月 12日)

2007-10-12 16:58:05 | 矢田だより
朝夕は肌寒いほどになりました。
矢田丘陵を歩いていると、クリやクヌギやカシの実がたくさん落ちています。



これは今朝、松尾山で見たサンキライの実。
サンキライは山帰来と書き、正しくはサルトリイバラ。蔓性で棘があるので猿が引っかかるだろうというのが語源でしょうか?
実は毒消しの効用があるといいます。また葉っぱはお団子などを包むのに使われます。
もうすぐ、葉が落ちて真っ赤になった実だけが美しく残ります。



矢田山展望台ちかくのクサギの実。
クサギは臭木という名の通り、枝や葉が特有の匂いを出します。
この実も昔は薬用(ただし家畜中心)として使われて、牛馬の飼料に混ぜて服用させたということです。
また浅黄色を出す染料としても使われたとか。



ご存じのアケビ。残念ながら手に出来る範囲の大きな熟れた実は、トリや人に採られたあとでした。
アケビにもツルに利尿作用、抗炎症作用などがあり漢方薬「木通」として利用されてきましたが、最近では手工芸品に使われることが多いようです。


我が家の庭にも…(10月9日)

2007-10-09 12:00:03 | 矢田だより
夜は虫の音が大きく聞こえるようになりました。



わが家の庭にも白い色のマンジュシャゲが咲いています。



カキは摘果せずに放っておいたので、鈴生りですが…



毎年、一面に咲くホトトギスは、今年は暑さで大分枯れてしまいました。





これは、ご近所から頂いたシロバナのホトトギスです。

天高く(10月7日)

2007-10-07 18:04:32 | 矢田だより


日曜日の矢田寺の駐車場はいつも混み合うので、北横山から東明寺経由で矢田山へ登ります。



コスモスの向こうに見える白い花はソバの花です。



ナンテンの実が色づき、可愛いカラスウリの実が並んでいます。



こちらは、もう真っ赤に熟れています。
矢田丘陵には涼やかな秋風が吹き、行き交う人も、みな爽やかな笑顔で挨拶を交わしていました。


秋空高く(10月5日)

2007-10-06 18:19:51 | 矢田だより
朝は強い陽射しがあるかと思うと、今にも降りそうになったり、不安定な空でしたが、午後からは次第に青空が拡がってきました。



矢田寺の辺りはまだまだマンジュシャゲの炎が燃えています。



今年も秋の素朴な味覚・アケビのシーズンになりました。
昨夜の雨風で落ちたのか、熟れた大きな実がたくさん道に転がっていました。
見上げるとまだキウイのような実が…



矢田山・まほろば見晴らし所から奈良市街と若草山、春日山。
ちょっと分かり難いですが、若草山の左下(ススキの上)に大仏殿の屋根。
遠くには笠置あたりの山が見えます。