ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

ヤマトグサをご存じ?

2009-05-17 19:58:29 | Weblog
名前は知っていましたが、金剛山仁王杉近くで大型カメラを据えて
撮影されていた人に教えて頂いて、初めて撮ることができました。
目立たない花で、咲いている時期が短いので本当に運がよかったです。


ヤマトグサ科ヤマトグサ属ヤマトグサ。
世界に4種しかなく、もちろん日本では1種だけしかありません。
牧野富太郎によって日本で初めて植物に
「Theligonum japonicum Okubo et Makino」
と学名が付けられた記念すべき花。
だから大和草ではなくて日本(やまと)草なのです。

7ミリほどの雄花がカンザシのように風に揺れていました。

新緑と花の金剛山(5月15日)

2009-05-17 08:15:27 | 山日記
葛城山で深紅のツツジを見たあと、水越峠を挟んで反対側にある
金剛山へ登って周回して帰ることにしました。


車止めのある峠からは、カンカン照りの長い林道歩きです。
汗を流しながら「金剛の水」に着いて冷たい湧き水で喉をうるおい
ました。
午後になって降りてくる人ばかりに出会いましたが、ここで若い人
が凄いスピードで追い越して行きました。
水場のすぐ上がカヤンボで、ここで直進して紅葉谷を登るか、太尾塞
にでるか、忠実にダイトレを登るか迷いましたが、結局は少し長いが
道の良いダイトレを選びました。
左へ折れるとすぐ休憩所がありますが休まずに通過。(12時40分)


急坂を登って尾根に出たところがパノラマ台。
かっては東側の眺めがあったのですが、今は樹木が茂って名前通りの
景色は望めません。しばらく休んで出発(13時~13時5分)。
緩やかな登りやほぼ水平な道で、林の中の静かな尾根歩きが続きます。


白雲岳を越えてカヤンボ谷からの道を合わせると見晴らしの良い場所
にでます。あと1キロの地点です。
葛城山の山頂近くが赤く染まっています。
かって山火事と間違えて通報したという伝説?があるのも、うなづけ
る光景です。


ここから最後の難関、長い木の階段が続きます。


道が平らになり郵便道を合わせると山頂の一角・一の鳥居です。(13時50分)


仁王杉から参道を外れブナ林に行って、もう一度、葛城山を眺めました。
ちょうど「バンバンバン」放映中の筈です。
パラグライダが舞っているのが見えました。(帰って録画を見るとやはり
映っていました)


神域に三角点がある金剛山最高峰の葛木神社。
ヤエザクラがまだ咲いていて、思わぬ花見ができました。


参道の夫婦杉に新しい石碑が奉納されていました。
曰く
「二十代は愛で  三十代は努力で 四十代は我慢で 五十代は諦めて
 六十代は信頼で 七十代は感謝で 八十代は一心同体で 
 そしてそれからは空気のようなふれ愛で」
となると私たちは「感謝と信頼」か?…う~~ん。


転法輪寺境内・行者堂横のカイドウザクラ。
下に白く群生しているのはニリンソウです。


すっかり人影の少なくなった国見台。
もうこんな時間です。急いで北尾根(青崩道)を下りました。
いつも悩まされる掘割状の急坂も良く整備されて、とても歩き
易くなっていました。
無事に二つの山を周回して16時15分、水分橋の駐車場所に帰りました。

紅に染まる葛城山(5月15日)

2009-05-16 16:37:36 | 山日記
年に何度も登る葛城山ですが、この時期は人が多いのを
敬遠して実に6年ぶりになります。
車が置けるか心配しながら水越トンネルを抜けると、
いつもの駐車場所はあっけないほど閑散としていました。


8時40分、スタート。車を降りるとひんやりとして肌寒さを
感じます。
しかし青崩集落の上から歩き慣れた天狗谷道を登るうちに、はや
じんわりと汗ばんできました。
イワタバコを探しながらゆっくり登っていくと、空身の若者が
元気に追い越して行きました。
大岩の横にも水場でも、イワタバコはまだ緑の葉ばかりで
蕾も見えず、花はまだ少し先のようです。


女性4人組が出発したばかりの中間ベンチで、私たちもしばらく
休んで水分補給(9:30~9:40)。新しい道標が立っていました。
急坂を上ると、ぼつぼつツツジの花が出迎えてくれます。
先ほどの女性たちを追い越した後は、まったく誰にも出会わない
静かな林の道になりました。
弘川寺への分岐から右に折れてショウジョウバカマの谷を登ります。


ちょうど一か月前は可憐な花も今、こんな姿です。
代わって新しい若葉が、一面に顔を揃えていました。

キャンプ場を過ぎると、急に町の中に入り込んだようです。
ロープ駅からの人が列を作り、はっぴを着た人がお盆に小さなコップ
を載せてお酒の試飲販売をしていました。
アイスクリームやダンゴのお店も白樺食堂も大賑わい。
「バンバンバン」の赤いジャンパーを着た人が大勢いたので、
♀ペンが訊ねると、毎日放送の生中継があり坂東英二がロープウェイ
で登ってくるとのことです。

食堂の前から幅広い階段道を、ずっと中継ケーブルが延びています。
10時15分、山頂に着きました。
三角点は大阪側にあり大阪第二位の標高になります。
展望はまずまずで、遠く大峯山系も望めました。


これは中継用のアンテナでしょうか。ここから葛城高原ロッジへも
ずっとケーブルが延びています。


ロッジ前のスタッフと山中アナ(こちら向きの人)たち。
♀ペンが欠かさず見ていて、今日も録画してきた番組です。
まだ放送まで4時間あるのに、何十人ものスタッフが下見や打ち合わせ
で大忙し。このお仕事もたいへんだなあとつくづく思います。


ツツジ園上部から見下ろしたところ。
帰ってから「バンバンバン」の録画を見ても、やはりこの辺りが一番の
展望スポットのようです。

大勢の人たちと一緒に、枯草に腰をおろしてお弁当を食べました。
寝ころんで空を見上げると、青い空にジェット雲が一直線に伸びて行きます。
1時間近く過ごして、ダイアモンドトレールを下ることにしました。


ツツジのトンネルに突入。


花越しに仰ぐ金剛山。


右上の人が見える辺りをダイアモンドトレールが通っています。


トレールが通るツツジ園最下部。ここにも中継隊がいました。
TVカメラの横から同じアングルを振り仰いで写してみました。
(11時20分)


水越峠に向けてぐんぐん下ります。この道からはひっきりなしに
大勢の人たちが登ってきます。
午後は薄雲が広がるという予報でしたが、逆に青空が拡がって
きました。
フジの花の向こうに金剛山。
急に「まだ早いから行ってみようか!」ということに…


正午ちょうど、大阪奈良府県境の水越峠です。
さあこれから大阪最高峰の金剛山に登り返しです。

葛城山から金剛山へ(5月15日)

2009-05-15 21:19:54 | 山日記
ツツジを見ようと葛城に行く朝、新聞にも今が見ごろと報じられました。


期待通り一目百万本のツツジで山が紅に染まっています。
時間が早かったので向かいに見える金剛山にも登ることに…。


水越峠に下ってダイヤモンドトレールを登り返した金剛山頂です。
思いがけずボタンザクラが咲いていて最後の花見を楽しめました。
金剛山では他にもたくさんの花に出会いました。詳しくは後ほど…

新緑の矢田歩き(続き)

2009-05-13 07:38:54 | 矢田だより
引き続き矢田の里山に咲いている花たちをご紹介します。


竹林を背に逆光に浮かび上がったカエデの花。
幻想的な写真になりました。


金属的な光沢が眩しいようなキツネノボタン


この季節には黄色の花が多く目につきます。
このヘビイチゴもそのひとつ。


日当りの良いところではルビーのような実が光っています。


蕾はほんのりピンク色のヒメジヨオン


ちょっと珍しい白色のツユクサが咲いていました。


ムラサキサギゴケもまだまだ元気です。

新緑の矢田歩き(5月12日)

2009-05-12 18:20:29 | 矢田だより
初夏の暑さになった今朝、涼しい間にと少し早目に家を出ました。


緑の若竹と背を競うようなノニガナ


よく見かける花ですが、近くで見ると綺麗な季節の花です。


矢田山ではもう見ることを諦めていたギンラン。
秘密の場所でひっそり咲いています。


ギンリョウソウも顔を出し始めました。


鮮やかな色の顔を並べたニワゼキショウ


にょきにょきと頭をもたげたスズメノテッポウと
その下にウマゴヤシ。

涼風・琵琶滝

2009-05-11 17:49:26 | 山日記
大所山を下り、下多古谷の流れを見下ろす水平道にでました。
ハチキンさんに琵琶滝を見たいとお願いして、案内して頂きました。
左岸沿いにゆるい傾斜で遡っていきます。


清流に竿をたれる釣り人の姿がありました。


このようなナメ滝や小さい滝をいくつも見ながら…


流れに沿って岩を辿る道になります。
前に吊り橋が見えます。


10分ほどで吊り橋を渡ります。


吊り橋の上からも小さな滝が見えますが、目指す琵琶滝は
木の葉が茂っていてここからは見えません。


対岸に渡ると道は更に険しくなり、マダラロープがついた小さい岩場を
登ったりへつったりしながら登っていきます。
滝見台に建てられた四阿です。ここで始めて滝が全貌を表します。


落差50m。
どうどうと音を立てて天空からなだれ落ちるような豪快な滝。
二段目からの水は、滝壺でなく岩にうがたれた穴から出ているそうです。
ここまで冷たい風が吹き寄せてきて、汗ばんだ身体がすっと冷やされて
いきます。
何時までも見ていたい素晴らしい光景でした。