万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

チェスニック工房のホイール万華鏡

2007-11-07 22:04:14 | 万華鏡ブログ
2枚のホィールをオブジェクトとする金属製の万華鏡を生産し続けてきたチェスニック工房の作品「フローレット・インターチェンジャブル」です。手前に置いてあるのが交換できる2枚のホイールで、上の1枚はさまざまな色のメノウを薄くスライスしたもの、下の一枚は透明な色ガラスを装飾はんだでホイールにはめ込んでいます。 筒の先端に付いているのはダイクロイックガラスをはめ込んだホイールで、1枚ずつ質感やガラスの形が違っています。これらのホイールを2枚重ねることで、生み出される色の組み合わせの何と変化に富んでいることでしょう。まずその鮮やかさに圧倒され、そしてその変化の大きさに驚くことでしょう。
チェスニック工房の主な万華鏡は、光沢のある2種類の金属(金色の真鍮製または銀色のクローム製)の筒の先端に2枚のホイールが付いて、木製の台か脚がついているものですが、パーラータイプ、ハンドヘルドタイプともにいろいろなデザインを提供し、インテリアとして飾られることを強く意識しています。スマートなデザイン、光沢のある金属、美しく光るガラスは十分に目を惹く存在ですが、鏡の筒を通して発見するまた別の美しさには、磨いてきたチェスニック工房の技術を感じます。創始者のジャニスさんは、ザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティーの今年のコンベンションで永年の万華鏡界における功績を称えられコゼット賞を受賞しましたが、ビジネスの第一線から退き、これからはゆっくりと万華鏡の製作だけに関っていくことになりました。チェスニック工房の運営は息子のグリーンさんへまかされるとのこと。カレイドスコープルネッサンスを引っ張ってきた人々がゆっくりとでも退いていくのはとてもさびしく、新しい作家さんの登場がますます待ち望まれます。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする