昨日ご紹介した川田明美さんの万華鏡映像です。細かい13ポイントの美しい曼荼羅映像が、天然石の柔らかい自然な色合いで展開します。貝殻も天然石もガラス片も、元の形は判別できないくらい細かい断片となって、ひとつのきれいな丸い映像を構成しています。赤い透き通ったリボンは、石や貝殻の生み出す映像に、葉脈のような模様をつけます。そして周囲に見える輝く点は、オブジェクトの色を映し出して、色を変えながら並んでいます。角度の狭い2ミラーシステムの第3面は映像を反射しない真っ黒の素材ですが、そこに反射する小さな点(ガラスの粒でしょうか?)を並べ、際立たせた効果です。とても素敵なアイディアだと思います。
そしてドライオブジェクトの動く心地よい音とともに展開する映像は、暖かく細やかで引き込まれる映像です。少しの作品しか拝見していないのですが、映像にとても魅力のある作家さんだと思いました。