この春、仙台万華鏡美術館で開かれた「雛万華鏡展」は、雛人形の万華鏡を集めたとても珍しい展覧会で、日本の季節の行事を万華鏡のテーマに取り上げ、作家さんにオリジナル作品を依頼するという意味でも大変面白い試みでした。 この展覧会には残念ながら伺えなかったのですが、ぜひ海外にもこの試みをご紹介したいと思い、仙台万華鏡美術館から写真など、提供していただきました。
そこには陶器やガラスの「雛」万華鏡とともに、この木目込み人形のお雛様が展示されました。製作なさったのは、日本の伝統工芸の技術を生かし、様々な素材の万華鏡を生み出してきた溝口好晴さんです。 陶器、漆、螺鈿、竹細工などその技術の多彩さにいつも驚かされますが、今回は木目込み人形という新しい試みでした。 可愛いですね。
その溝口さんの最新作を含めた万華鏡展が仙台万華鏡美術館で5月22日から6月20日まで開催されるそうです。ご案内のはがきに載っているのは、木目込みの「たけのこ」。 そして木彫りの「椿」。 いったいどんな万華鏡なのでしょう。 ほかにもいろいろな万華鏡が展示されるとのこと。豊富なコレクションでも有名な美術館ですから、万華鏡ファンの方は足を延ばしてみてはいかがでしょう。