万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

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デュレット夫妻の新しいスタイル

2010-09-04 22:51:16 | 万華鏡ブログ
今日ご紹介するのは、ルーク&サリー・デュレット夫妻の2010年新作の万華鏡です。ザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティーのコンベンションで皆が楽しみにするプログラムは、開会式に続いて行われる新作発表の時間です。大型の作品や特別な仕組みの作品の発表されることが多いですが、デュレット夫妻は今年、特定の万華鏡ではなく、新しいスタイルを発表しました。
木の筒にいろいろなパネルをはめ込んだスタイルで、円筒形ではなく、たいらな筒です。オブジェクトセルは円形で、なめらかに回転します。
このスタイルで定番のポータルという新作シリーズが生まれました。


最初の写真の作品は、まだ試作の段階のようですが、ポータルよりは少し大きくパネルの部分に陶板を組み込んでいます。
この陶板は地元の陶芸家によるもので、特殊な釉薬を塗り、焼くことで、結晶模様が生まれるそうです。窯の中での化学変化がどのような模様になって表れるかわからないのは、陶芸の醍醐味ですが、そのようにして生まれた陶の模様は同じものはなく、表情がとても面白いです。この作品では、落ち着いたグリーンの上にまるで青い花が咲いたような模様になっています。そしてこの結晶のある陶板のかけらをオブジェクトにも使っています。


ブルーの結晶模様は、それ自体が繊細で美しい表情を持っているのですが、それを生かした大きめのオブジェクトはいつも視界にはいるようになっています。


このオブジェクトセルには彼らのよく使うワイヤー細工や、様々なビーズも入っています。それぞれのビーズの模様や質感の違いと、それらの織りなす映像の豊かさが際立つ作品です。


デュレット夫妻は、この形の万華鏡を彼らのスタイルのひとつとして開発していきたいとのこと。 どんな作品が生まれてくるか、楽しみですね。

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