東京での会期は終わってしまいましたが、「和の万華鏡展」から井野文絵さんの作品「蓮」をご紹介します。 漆と蒔絵で蓮の花を描いた優雅な万華鏡です。
井野さんの万華鏡は、外観が美しいだけでなく、内部の映像も大変魅力的です。独特の色合いが生み出す色模様に心惹かれる人も多く、展示会の会場でも賞賛の声が聞こえました。この「蓮」も、小さなオブジェクトセルですが、多彩な変化を見せています。
井野さんの万華鏡は、外観が美しいだけでなく、内部の映像も大変魅力的です。独特の色合いが生み出す色模様に心惹かれる人も多く、展示会の会場でも賞賛の声が聞こえました。この「蓮」も、小さなオブジェクトセルですが、多彩な変化を見せています。
色の重なり合いがとてもきれいですね。 色味の少ないこんな表情も見せています。
これらの色味、透明感は、日本人らしい感性であり、「和の万華鏡展」にふさわしい作品でした。
井野さんは、このような漆や蒔絵の万華鏡の他に、磁器の万華鏡も製作なさっています。手描きの作品で同じ「蓮」を描いたもの、また猫を描いたものです。
筒の素材が変わっても、井野さんの映像表現は変わらず、独自のものがあります。セルの後ろ側から見ると、ごく普通のオブジェクトの組みあわせのように見えますが、オーソドックスなミラーシステムを通して、不思議な魅力に満ちた映像が生み出されることにいつも驚きを覚えます。
この「和の万華鏡展」は、12月1日から仙台万華鏡美術館で開催されます。