2枚のホイールを組み合わせてオブジェクトにし、単調になりがちなホイールスコープをダイナミックに楽しめる万華鏡を作り続けてきたのが、チェスニック工房です。 木との組み合わせにより、スマートな全体のデザイン、、組み合わせによっていろいろな表情を生み出す手作りのホイール・・・それらはジャニス・チェスニックさんから、息子のジョン・グリーンさんに引き継がれました。
2代目として工房を引き継ぐのは、マイケル・コリアさんと、このジョン・グリーンさんぐらいでしょうか。
ジョン・グリーンさんはジャニスさんの指導の下、1990年から万華鏡の製作を始めました。 2007年に正式に工房を引き継ぎ、ジャニスさんはひと月に4-5日ジョンさんのために製作を手伝う一方で、他にも万華鏡をテーマとしたキルトの製作や指導にも忙しいそうです。
ホイールをデザインするのはジグソーパズルを創るようなもの。 形や色のバランスを見極める目と、着実な手仕事と辛抱強さが必要だと彼は言います。 ガラスシートをランダムにカットした小さなガラスピース。色ごとに分けたトレイの中から、ひとつずつ選んで、ホイールにはめ込んでいきます。 彼は一度に5枚分のホイールを作り、それぞれが異なった形、色、模様、質感のピースをパズルのようにはめ込むのだそうです。
ジョン・グリーンさんのそんな製作の姿を垣間見ることのできる場所が昨年できました。
彼は、マサチューセッツ州のケープ・コッドにCape Kaleidoscopesという万華鏡店を開き、チェスニック万華鏡のほか、多くの万華鏡作家の作品や、おもちゃの万華鏡、ジャニスさんの万華鏡キルトなどを置いています。
とてもユニークなのは、店先の目立つ場所で、彼がガラスピースを選びながら、ホイールを創っていることです。 集中力の必要な作業ですが、時には それを見るお客様の反応と会話を楽しみながら、チェスニック工房の歴史を持つ万華鏡を紹介しています。
店番のほうは大丈夫でしょうか? ご心配なく。 お店でお客様に説明をするのは、奥さんのスザンヌさん。 万華鏡のことなら何でも知っているパートナーです。
想像するだけでも楽しそうなお店です。 ケープコッドを訪れることがあったら、ぜひこの店にいってみてくださいね。 (私もいつか行ってみたいと思っています。)
そしてジョン・グリーンさんという作家さんも覚えてくださいね。