今日はキテルソン夫妻の木製の万華鏡「シエラ」をご紹介します。ビッグリーフ・メープル材の筒は、木目の表情がユニークで、また手触りは滑らかです。 キテルソン夫妻はガラスの万華鏡のラインアップに加え、数年前から木製の作品も手掛けるようになりました。 スティーブさんの加工する木製の万華鏡は、ガラスに比べ、軽くて持ちやすいと思います。
ガラスオブジェクトの担当は、変わらずペギーさんです。ダイクロイックガラスも取り入れて、ますます美しい映像を生み出しています。
先端のオブジェクトセルを回転しやすいように加工した金属の部品は、木材の筒にもぴったり合うようになっていて、デザイン的にもきれいにまとめられています。万華鏡は素材の異なるパーツを使って構成されることが多く、その組み合わせ方にもセンスや経験や技術が生かされています。
このシエナは珍しく3ミラーの作品です。二等辺三角形に組んだミラーシステムからは大きな華と小さな華が組み合わさった美しい模様が展開します。
流れるように変化する色と形、その動きから目を離したくなくなる・・・目の前で展開する饗宴にうっとりとさせられます。
キテルソン夫妻は来年5月末に京都で開かれる「BKS万華鏡世界大会」にも参加してくださる予定です。日本は初めての訪問なのでワクワクしていると伝えてくれました。日本の万華鏡ファンとの出会いもとても楽しみにしているそうです。